老いて錆びついた体でも、守りたいものを守るカッコよさに涙した

遠い昔はエースパイロットだったが、現在は連絡艇の船長として穏やかに暮らしていた爺さん。
そんな爺さんが再びダイバー(人型機動兵器)に乗り込み、人生をかけたミッションに挑む物語。

水無き海、金属海(うみ)という独特の世界設定ですが、場面を想像させる文章力や表現力が巧みで、あっというまに惹き込まれます。

息を飲むヘルダイバーとの戦いも見逃せませんが、AIの存在がとても良かったです。
アイもAIも人も同じ。
この言葉と、美しくまとまったラストにグッとくるものがあり、とても心に残るSFでした。
ありがとうございます。

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