枯れた体に花が咲く前に。老翁は再び金属の海へと舵を切る。

 SF!これがSFでなかったなら何がSFか!1字1行1文読む度にどっぷりとヘルダイバーの世界に沈んでしまう!

 若かりし頃の主人公は極限状態の戦場にその命を晒し、幾度の死線をくぐり抜ける。しかし、時は移ろい彼もまた老いていく・・・。
 抜け殻のようにルーチンのままに時に流されてきた主人公の唯一の話し相手に変調の兆しが見えだして彼の物語は再び進み出す。

 渋いおじさまに定評のある鉄機先生の渾身の一作です。是非とも皆さま御一読を!

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