木星の海を舞台にした男達の挽歌。主人公達が格好良い!

ストーリーの構成が奮っている。読者はまず、冒頭の戦闘シーンに度肝を抜かれるだろう。ロボットをテーマにしたカクヨム内の私的品評会で最優秀賞を射止めた作者の筆力の面目躍如である。最優秀賞を受賞した作品は別作品なので、これから読んでみよう、と私は考えている。
さて、本作のレビューに戻ると、冒頭の戦闘シーンで主人公達の力量を始めとしたキャラ設定がシッカリなされ、中盤で主人公達の現在が語られ始める。
これが凄く格好良いのだ。格好良過ぎる。眼をショボショボさせて、スマホで投稿作品を読んでいる貴方ならば特に、主人公達に激励され、勇気を貰えるであろう。
細々とした設定にも配慮が行き届いており、一級のSF小説と言い切れる。
タイトルに"ダイバー"とある通り、"潜る"内容だが、浮力ではなく重量を感じる。読まないと勿体無い。
旧タイトルで見掛けた時には文字数がもっと多かったと記憶しているが(私も老齢なので記憶に自信が無い)、その時の作品を読んでみたいものだ。それ程、後ろ髪を引かれる作品である。

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