僕と、フルールと、艶やかな銃たち。血の匂いと、飴の甘さと。

 熱を持った銃身の焼ける臭いと、血の匂い、爆ぜる肉。映像として浮かび上がってくるような、激しくテンポの良い銃撃戦の描写。だけどそれが必要以上に生々しくないのは、独特の一人称で語られる、僕と、僕の躰と、僕の操る銃との不思議な距離感があるからなのでしょうか。僕というフィルターを通して僕の躰が行う凄惨な行為は、読んでいて戸惑うと共に引き込まれます。
 内容としては、すべてが語られているのではなく、ふわりと浮上した僕の短時間の夢想のような印象で、端々に出てくる単語から、主人公の生い立ちを感じつつ、執拗に男たちに銃口を向ける僕の体の感情を想像する次第です。

 最後に私事になるのですが、下記サイトにてカクヨムスコッパー日記を書いており、こちらの作品を掲載させていただいております。(過度なネタバレや引用は避けるようにしています)
 http://story-egoscooper.hatenablog.jp/
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