雰囲気や発想の妙を楽しむ『人が死なないライトミステリ』

 ジャンルにミステリとあるから『なにか事件が?』こう思う人も多いはず。
 かくいうレビュアーもその一人。
 ところが起こっているのは、試験当日に謎の部屋で起き、謎の少女と噛み合いそうで噛み合わないやり取り。
 そこで主人公だけでなく読者も頭を捻る。
 さてはカテエラ? さにあらず、ヒントは随所にちりばめられている。
 それでも真相を明かそうと躍起になるより、作品全体に満ちているみずみずしさを味わっていただきたい。

 思わずなるほど、と唸らされるストーリーテーリングをどうぞ。

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