日常という異世界での半泣き半笑いの物語 本当はエッセイだけれど

連載中ですがレビューを(腑におちない、まで読みました)。
なぜかよくわかりませんが胸に迫るエッセイです。ダークサイドに落ちかけている日常と、ほろりとする話、ホラーな話に、驚愕の遭遇体験と、全方向に話が広がっています。
なにより悲壮なのは作者がこれらを求めているわけでもないのに降りかかっているというところでしょう。このあたり半泣き、半笑いの何とも言えない雰囲気を醸し出してくれています。読んでいるこちらも笑っていいものやら泣いていいものやら、と微妙な心理状態に置き去りにしてくれます。
それでも作者の本を愛する気持ちがあり、祖父母への愛情があり、いわゆる世間とのすれ違いに孤高に立ち向かう姿だったりが、不思議な感動となって胸に残ります(ちょっと大げさですが…)。
本当は物語を読みに来たのですが、先にこちらにつかまりました。しっかりコメディです。笑い飛ばすのが礼儀かもしれませんね。

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