哀しみも憤りもすべて笑いに変えてくれる、珠玉のエッセイですぜ!

ソ連崩壊後の現在、社会主義国家としてまた経済大国としてアジアに君臨する中国。その国へご主人さまの赴任に伴い、ご家族で滞在されていたころのエッセイです。これは読まねば絶対にもったいない、そう思い、まだ完結ではありませんがご紹介させていただきます。文章力、描写力、そして表現力に定評のある桜井さま。とにかく面白く、ためになり、考えさせられます。わたしたちと同じアジア人でありながら、文化がこうも違うのかと驚きを隠せません。色々と問題は多い国です。でも住まうひとたちは、わたしたちと同じ血が通っていることを教えてくれます。このエッセイのタグに、「喜怒笑楽」とあります。「哀」がありません。これも素敵なことだと思います。異国の地であれば、楽しいことばかりではありません。でも桜井さまはあえて「哀」に関わる事柄をのぞいて書かれています。お読みになったかたと、「これは喜ぶわよね」「これは怒ってしまうわよね」「これは笑っちゃうでしょ」「こんな楽しいこともあるの」と一緒になって書かれたエッセイを楽しんでおられるのだなあと感心しきりです。山盛りのエピソード。そのどれもが新鮮です。面白いのです。まだまだ抽斗にはたくさんのエピソードがありそうです。ぜひご覧になってください。お時間をけっして無駄にはさせない渾身のエッセイです。

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