仕事ですから、ダンジョンくらい探索しますよ!

 タイトルから「県庁おもてなし課」をぼんやり頭に浮かべながら読み進めたのですが、……まあ面白い!
 糠床からはじまりファブリーズで締めた1話めからして大変魅力的だったのですが、ダンジョン利権やら行政法人・魔界技術開発公社やら、出てくるワードがもう楽しくて楽しくて(笑)最後まで一気読み余裕でした。

 他の方もレビューに書いておられましたが、ダンジョンというテーマを取り扱っていながらにして、本作は至極真っ向からのお仕事小説です。
 それと同時に、地域愛にあふれた物語でもあります。
 要所要所で地域ネタを織り込んでくれるところも大変ツボでした。おやき美味しいですよね!

 エッセイで地域ネタは時たま見かけましたが、「こういう手段もあるのか……!」と隣県の住人としては嫉妬せざるを得ませんでした。
(根付いた知識がないと難しそうですが、他の地方のダンジョン課の様子を書くのも面白そうですよね。)


 一件落着、はしたものの、公務員のお仕事はまだまだ終わらない。
 続きを期待して待っております!

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