おしゃれな雰囲気が漂う短編です。自己との対話のよう。彼は、本当は彼女自身なのでは?と考えてみたり。解釈は、多分人それぞれ。それも含めて、魅力的な作品です。
本を読むことが好きで、現在は某大型書店のHPの書評ライターなどをしています。私自身も、出産を機に日記とブログを始め、小学校の頃の夢だった作家になりたいとカクヨ…
わずか三千文字強の物語ですが、行間から溢れだす見えない言葉を繋いでいけば、一冊の小説が出来上がるでしょう。東洋の島国では味うことのできない、異国での体験。そこにいたるまでの主人公の葛藤。そして表…続きを読む
心の奥底で、「行くな行くな」と呼び止める声がする。振り払っても振り払っても、その声が追いかけて来る。その声って?まさか、あのジュリエットなの?異国の地での一瞬の幻覚。
イタリアを観光しているかのような心地よい風景の描写と本当にありそうな主人公とジュリエットの会話がさりげなくマッチしていてひき込まれます。味わい深いストーリーでした"buono"!
しっとりとした小説ですね。イタリアの雰囲気がよく伝わってきます。ヴェローナには行ったことがないので、ぜひ行ってみたくなりました。
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