一人の人間が世界を変えることは可能なのか?

答えはもちろん、物語の中に。

ただ一人の男の死が、世界中のいろんな立場の人たちの心を揺らしていく――という、群像劇。個人的にはリーリヤの物語が、日常的で残酷で清らかで好きです。

読み通すのに、時間と勇気がいる物語だと思う。でも、是非読んでほしい。
胸に残った重苦しい棘が、毎日の暮らしを見る目を変えていくでしょうから。

その他のおすすめレビュー

秋保千代子さんの他のおすすめレビュー304