今出逢えたことを喜ぶべきか、今まで出逢えなかったことを哀しむべきか……

 古文や古典や百人一首、苦手な人、いらっしゃいますよね?
 学校の授業で、必死に覚えさせられた……という人も、いらっしゃいますよね?
 あり、をり、はべり、いまそかり。なんだそりゃ。
 そのような読者さまは、これを読んで悔しがってください……。あの時に出逢えていれば……と。

 これから授業でやるよ……という読者さま。あなたはなんと羨ましいのでしょうか?
 授業で悩む前に、このエッセイに出逢えたことを喜びましょう……。

 それくらい、百人一首が思った以上に理解できると思います。とにかく【超訳】が秀逸なのです。
 はるか昔の詠み人たちだって、恋をしていたはずです。その時の想いが今の言葉で綴られています。わたしたちにも、理解しやすい、現代の言葉で……。

 わたしは、最初にこのエッセイを読んだ時、古文の教科書がこれだったら、楽しく覚えられるのに……と思いましたが、皆さまはどうかな……?

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