様々なもの――役目を終えた炭や、皆に見守れながら最後の姿を見せ終わった命――が燃え尽きた後に残る「灰」。それを文字通り最後の「はなむけ」として可憐な花に変えるという、御伽噺の頃から続く不思議な伝統技…続きを読む
私事なのですが、三年前に祖父を失くしました。その際、焼いたお骨を綺麗に掃いて扱ってくれる火葬場の人のことを、この作品を読んでいて思い出しました。故人への敬意が感じられたのが嬉しかったのか、今でもそ…続きを読む
主人公の灰慈は、お伽話で有名な花咲か爺さんの『灰を花に変える』力の持主です。この物語は彼が日常の中で、自分の見た目や能力のありかたに悩み、惑い、そしてそれらを乗り越えて再び自分の道を確固たるもの…続きを読む
物語としてきれいにまとまっていて、最後のシーンは非常に美しい。花で彩る「話」を作れる作者こそ「花師」なのかもしれません。
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