緻密に積み上げられたSFファンタジー長編

最終話まで読みました。
とにかく完成度の高い長編で、医療サスペンスのような一章から始まり、ファンタジー、SF、人間ドラマと怒涛の勢いで話が進んでいきます。
とにかく構成が緻密、効果的な伏線の貼り方と、以外な展開、どれをとってもお手本のような作品だと思いました。もちろん文章も読みやすく、キャラクターにも血が通っています。そして最終章では感動的な場面があり、読後感もとても希望に満ちたいいものでした。これだけ書くのは大変だったろうと冷や汗が出るくらいです。
なにはともあれ本格長編、章の区切りもよく、親切な各章ごとのあらすじ付き、ゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょう。

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