ハルヒの男二人にスポットを当てた良作掌編

良い小話でした。
キョンと古泉が大人になって再会し、酒を酌み交わしつつメタフィクショナルな雑談をする。

メタ要素、これぞ隠れたハルヒ節です。
単なるキャラ萌えの2次創作ではなく、ハルヒの物語を、大人になったキョンの視点で客観視するとどうなるのか。さらにミスター解説役(笑)でもある古泉を相方に据えたのも「わかってます」ね。

「顔が近いぞ」など、原作にあった台詞をリスペクトするなど、細かな配慮も行き届いています。

本当にただ駄弁っているだけですが、こういう話を書けるのって稀有な才能だなぁと感心しました。
最後にちょっと蛇足的なオチでハルヒの言葉を出すのも、キャラの配分を「わかってます」ね。拍手です。

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