嘘だ。絶対、ゾンビが優勝だと思ったのに。

これは笑っても大丈夫なものだろうか。1ページ目を読んだとき、そう思った。
どこかで、私を見張っている異世界なろうテンプレ信者が、いざ私がふふっと笑いを溢そうものなら颯爽と駆けつけてきて、あっという間に市中引き廻しのうえ磔火焙りにでも処されるのではないだろうか。不安だわ。
そのくらい叛逆的な作品だと思う。大袈裟に言って。

ここにある笑いは、決して爆笑ではない。
思わず、我慢できずにくすりと笑ってしまうくらいの笑いだ。
しかも、ただあるあるネタを箇条書きにしただけであれば、それほど面白くはないといえる。

ところが、魔王と側近の会話まで含めるとどうだろう。
途端に面白い。これは企画勝ちだな、とにやけざるをえない。

ドラゴン、ヴァンパイアは確かに強敵だ。
でも個人的には、ゾンビがじわじわと効いてきた。
決勝戦にゾンビがいないだって?嘘だ。敗者復活戦でもなんでも、やっておくれよ。

そんなことを考える、今日この頃。

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