細かすぎるけど多分伝わるWEB小説モノマネ大会

momoyama

第一回大会

オープニングトーク

 ここは魔王城。人間と戦う魔族の王、魔王が住まう城である。

 彼は側近を呼び、ある壮大な計画を始めようとしていた。


「側近よ。今日行う『人と魔族の行動に関する研究発表会』の参加者は集まったか?」

「はい、魔王様。今日も数多の魔物達が、自分達が人間達との戦いで見つけた様々な調査報告を伝えてくれます。人間達や我々魔物達がよく行う行動パターンや、人間達がついつい行ってしまいがちな行動などを分かりやすく再現してくれるでしょう」

「うむ。印象に残った行動を発表した者は優勝賞金百万ゴールドを与えるつもりだ」

「魔王様、魔王様はいままで人間を見た中で印象に残った行動パターンなどはございましたか?」

「我は人間と戦うとき『魔王! お前の野望はこれまでだっ!』って必ず言われるな。あれは名言でも何でもないが、最近のゲームっぽい小説でも頻度が高すぎて印象に残る」

「そうですか。私は人間界の潜入捜査の時『貴様……魔王軍の手先かっ!』ってよく言われますね。で、その後『あ、はいそうです』とか言わずに『ククク、その通り!』みたいに怪しい雰囲気だすと人間達は結構ノッてくれるんで逃げやすくなるんですよ」

「それ、ちゃんと潜入できてないのではないか……。何回正体がばれた経験があるんだ、貴様」

「それではさっそく、第一回戦を始めましょう。ちなみに文中の描写などは最低限ですので、発表者の自己紹介や退場などは特に書きません。某モノマネ番組などのような落下オチも書かれていませんので、そこらへんは脳内補完で済ませてください」

「無視してぐいぐい進めるな、貴様は。と言うかそのセリフ、どこに向けて言ってるんだ」

「では最初の発表者さん、どうぞっ!」

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