「さよなら異世界、またきて明日」

作者 風見鶏🎁「さよまた2」発売中

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★★★ Excellent!!!

 とても綺麗な世界観を誇る異世界転移系の作品です。
主人公やヒロインだけでなく、旅の中で会う登場人物のそれぞれがとてつもなく魅力的で、本当の意味で「キャラが生きている」と思います。
 彼らとの交流や旅の描写を読むと、本当にその場にいるかのような臨場感があります。
 世界観はかなり暗めなのに、優しさに溢れていて、さらにその優しさの中にある切なさや物寂しい感じがとても堪りません!
 そのような雰囲気作りが非常に上手いファンタジーなので、本当にオススメな作品です。
 

★★★ Excellent!!!

 情景的には、何も無い平原・雲ひとつ無い青空・スチームパンク、といった所でしょうか。

 風見鶏先生の出すキャラでは、特有の「手のひらクルッ」とするキャラが出てくるのですが、やはり今回もそのキャラが良い仕事をしてくれています。

 映像として『蒸気を「プシュー」と吹き出して動くモノ』って、こうロマンを掻き立てられますね。おそらくスチームパンクが解る人なら、その良さがわかって頂けるかと。

 まだ登場人物が三人しかおりませんが、それでもこの世界観の広がりは、心をワクワクさせてくれます。良かったら是非ご一読。

★★★ Excellent!!!

 「放課後は、異世界喫茶でコーヒーを」という作品を、私はここカクヨムでなくライトノベルで知った。しっとりとした雨上がりのような優しい気配のする名作だ。そして、この作品はカクヨムでも連載されている。こちらは文庫とはまた異なる、春の午後に似た穏やかさをもつ名作だ。
 本作の作者、風見鶏さんの前作品である。

 そのゆったりとした独特の空気感がとても好きで、私は「イセコー」がいつまでも続いていくものだと思っていた。いや、続いて欲しかったのだ。そんな同士はきっと大勢いることだろう。(あれころ語りたい)
 しかし、物語に終わりはつきもので、「イセコー」は素晴らしく心温まるエピソードをもって完結した。最終巻では当然のようにほろりと涙した。あぁ、もうこんな素晴らしい作品に出会うことはしばらくないだろうな、神作だったな、と6冊の文庫本を大切に本棚にしまった。

 そしていくらかの時が流れて、知った。風見鶏さんの新作が発売されることを。期待半分、不安半分だった。「イセコー」の、あの何とも言えない読後感と再び出会えるのだろうか? もし新作が、自分に刺さらない作品だったら? そして私は、とりあえず様子見して評判が良ければ読もうと決めた。でも結果はこのとおり。まだ3話目が公開されたばかりだというのに、我慢できずに読み始めてしまったのだ。

 あぁ、失敗したな。と思った。なぜかって、想像以上に面白かったのだ。
 発売は2月だというのに、こんなにも続きが読みたくて仕方がない。
 だけれど、こんな風に続きを楽しみに出来る作品をリアルタイムで追いかけることが出来るというのも、案外悪くないかもしれない。それこそ、作品名のように「またきて明日」と明日の更新を楽しみにワクワクできるからだ。
 WEB小説の醍醐味を目いっぱい感じるか、はたまた文庫の発売までじっと待つか。それは読者次第、ということだろう。

 と… 続きを読む