素直になれない切なさに涙がぼろぼろです。

これまでネット小説読んで泣くことは数えるくらいしかなかったんですが、この作品もその一つになりました。

全体的に難しい表現もなく、優しい素直な文章なんですが、それが故にいつの間にか小説の世界に引き込まれていて、主人公と喜怒哀楽を共にしてしまいます。
中でも、本当は助けて欲しくてたまらないのにSOSのサインを上げられない琴音の心情が物凄く切実で、蒼太や家族を心の中で必死に追いかける切なさに、涙が止まらなかったです。
そんな蒼太や家族が、本当はどういう気持ちで琴音を見ていたのか、それを知ると一層切なさがこみ上げます。

話自体はドロドロだと思うのですが、主人公目線で語られる優しい文章のためか、全くドロドロ感を感じさせないのも魅力的だなぁと思います。
加えてはっきりと頭に浮かんでくるような情景描写も、読み手を引き込むのではないでしょうか。

本当にオススメしたい一作です。

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