読んでほしい
ここは伽藍の墓場です。無名無題。よろしくお願い致します。
絶望の中でも、生きようとする本能は身勝手に思想を置き去りにする。人間らしくてすきな話です。
簡単には口にしてはいけないけれど、最近よく耳にする。形骸化されたその言葉に真剣に向き合う主人公。最後の一言には想いを重ねずにはいられません。
なんども繰り返して読んでしまいました。一文字一文字を、じっくりと噛みしめて読んだらきっと読後の、余韻が素晴らしく心地の良いものになるのではないでしょうか。
当たり前だけどあまりに悲しい。そんな事実を粛々と、そして巧みに描き出した傑作。少し変わったやり取りの真相を知ると締め付けられるような痛みを覚え、読み終えた後にはぽっかりと心に穴が開いていることで…続きを読む
もっと見る