その言葉できっと、彼女は君を守っていたんだね

「死ねばいいのに」と言われてそうそう死ぬ人はいない。ごもっとも。
「死ぬほど苦しい」だけどそれで死ぬ訳じゃない。ただの副助詞で比喩表現なんだから。

死ぬほど苦しくて、そう約束したにもかかわらず、それが出来なかった主人公はきっと死にたくなかったんですね。でも罪悪感からそう詰め寄る幻影を作り出していたのかもしれません。
確かに作り出したのは自分の都合が良い幻影かも知れませんが、もし現実に存在していてもそう言って発破をかけていたかもせれませんね。
夢でも妄想でも、そうやって出て来てくれるなんて羨ましい限りです。
そしてその言葉があったから、彼は最後まで彼女に会う事が出来なかったのかもしれませんね。

タイトルに反して、とても心温まるお話でした。

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