卓越した文章で描かれる愛の短編集

喜怒哀楽にあふれた愛の話です。哲学的な愛もあれば、現実的な愛もあり、そしてなによりも心が痛くなる話も含まれています。

すべての愛が成就するわけではありません。また成就していたはずの愛が崩れ去ることもあります。成就していたはずの愛はまがい物であり自らの手でぶち壊したくなることだってあります。

人間は、誰かを愛さずにはいられないんです。

しかし愛は相手がいて成立するものであり、一方通行ではなく双方向で成り立つものです。誰かが幸せになれば、その傍らで誰かが不幸になっています。

この物語を読むことで、あなたは複雑に絡み合った愛が人間関係のなかで変化していくさまを見届けることになるでしょう。

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