序盤の話がテンポよくスムーズに進んで行く展開は、読んでいて止まることをやめたくなるほど作品の中に惹き込んでくれます!
舞台背景や状況表現もとても丁寧で分かりやすく、実際に目で見ているかのように読み進めさせてくれるので、世界観が損なわれる事無く楽しめました♪
登場するキャラクターも個性が強く、それでいて愛嬌があり、コミカルさも含めて絶妙なバランスで描かれています。
特にマイラ(茉依)の感情の表現とその変化していく姿には、ついつい見守りたくなるほどの親心さえ芽生えてしまいます。
また、作品にコミカルさと明るさをもたらしてくれる元愛犬のフレーデリックの存在は、成長も含めて応援したくなります。
作品の内容も、身近な人間関係の問題に始まり、恋、魔法、政治、さらには国自体の問題にまで発展を見せ、読んでいて飽きることがありません!
自分もまだ読んでいる途中ですが、是非ともご一読頂きたいと感じた作品です♪
超不幸体質な女性主人公が、最愛の飼い犬と一緒に異世界転生したお話しです。
よりにもよって主人公は断罪寸前の悪役令嬢に転生してしまうという、不幸体質を遺憾なく発揮しちゃうんですね。
そこをスパダリ王子が救いに来ます。
なんと、その王子というのが、一緒に転生した彼女の愛犬だったわけですね。
前世は犬でしたが、今は人間の王子。しかも万能超人なスーパーダーリンです。
ええ、外見は王子ですけど、心は飼い犬ですからもう、デフォルトで主人公すきすき、なわけですよ。
人間だから尻尾は当然ないんですが、大きな尻尾をブンブン振ってる図が脳内再生されそうなほどに、すきすきオーラ全開。
犬だから好意を一切隠さない、躊躇しない。遠慮もしない。
溺愛? そんなの生ぬるい。
犬さん特有の純真な好意がダダ漏れで全力疾走してくる感じですね。
じゃあ、もうこれ出オチでハッピーエンドじゃん、って思うかもですが、そうはならないんですね。
主人公は前世からハイパー超ウルトラ不幸体質なので、心が割と死んでます。
無感情なんですね。
なので、スパダリ王子が尻尾ブンブン振りながら、顔をベロンベロン舐めても(実際には舐めない*イメージです*)その好意に気づかない、っていうメガトン級の鈍感なんですね。
王子は愛情ダダ漏れ全開、そもそも栓してないだろそれって勢いなのに。
主人公はのれんに手押し。ひたすら無風なんですよね。あくまで愛犬の生まれ代わりとしか見ていないっていう。
このギャップが面白い!
こんな方にオススメ
:不幸な女性主人公が、王子様によって救われる。王道シンデレラストーリーが好きな方。
:王子様のハイパー溺愛ムーブを、ハイパー天然鈍感ムーブでボケ倒す主人公が見たい方。
愛犬がスパダリな王子様に転生するなんて!
ヒロインは愛情を知らずに育った無感情なアラサー女子
しかも転生した矢先に断罪、婚約破棄される悪役令嬢に!
でもね! ちゃんとしっかりざまぁ展開!
無実のヒロインを溺愛する忠犬王子様が素敵!
ところが!
鈍感で自分の感情に自信のないヒロインが手強い!
あますことなく愛情を降り注ぐ愛犬な王子様の心が
中身アラサーヒロインの心を優しく開花させてゆく
甘々きゅん! 溺愛きゅん! 一途きゅん! じれったいきゅん!
すべてのきゅんが、てんこ盛り!
元飼い主の令嬢と元愛犬の王子様が織りなす愛情あふれる恋の物語
二人が紡ぐきゅんきゅんな愛の行く末を!
こっそりと見守りにいきましょう!!!
主人公の女性は転生先でいきなり窮地に。
婚約者の王子から婚約破棄を告げられ、周りからも冷たい視線に晒されます。
そんな主人公を救ったのは、別の第二王子。
「婚約破棄するなら、僕がもらう」
卓越した魔法使いで才知に富んだ彼は、実は主人公の元愛犬。
ずっと大事にしてもらっていた主人公を慕って奮闘しますが、当の主人公は訳あって感情が乏しくて、天然で鈍感力満天。
それでも、やさしい人たちにも囲まれて、だんだんと二人の間にはいい空気が芽生えてきて……
読後に爽やかさが残るファンタジーです。
一筋縄ではいかないけど優しい純愛物語、是非、直接見届けてみてはいかがでしょうか?
気づけば豪華絢爛な王宮の舞踏会。ロンドが彩る旋律的躍動感。華やかなドレスに身を包み、侯爵令嬢としての転生に混乱覚めやらぬ中、王太子から告げられる辛辣な言葉でこの物語は幕を開ける。主人公の茉依こと令嬢マイラ・カレンベルクは傷心するや否や、すぐに茉依を助ける第二王子フレーデリック。そして、その落差を埋めるかのような間髪入れずのザマァ炸裂。これが何とも会心の爽快感を放ち、目まぐるしい展開の中でもしっかりとその役割と章立てがなされており、その先を、その行く末を読みたいと惹きつけてやまない。
王道の異世界転生、と思いきや、まさか自分と愛犬のW転生? 予想を超えるストーリーと人物相関。うっとりする程の美しさで紡がれる背景・情景描写に、固有の脱力言葉と体幹力のない壊滅的ダンスが地味に入り混じるコミカルな持ち味。これらが織り成す絶妙なバランス感覚は、ありふれた異世界転生悪役令嬢シリーズの中でも抜群の安定感を保持し、多くの支持者を得ていると言っても過言ではない。作者様でしか出せない繊細でダイナミックな感性が生み出す優美かつユーモアあふれる世界観を、是非ご堪能ください。
派手な過去ではなく重く圧し掛かる抗いようのない過去を持つ女性の作品です!
物語は感情を殺すことで己を守り続けて来た中で、唯一心を許せる者との出会いが彼女の心に温もりを与えるが・・・という先の展開に希望を見つけたくなる導入から始まります!
さらに主人公に恨みでもあるのかな、というような流れに巻き込まれかけるのですが・・・!と、勢いのある流れはとても読み応えがありました!
そして個人的に良かったのが、ゲームや本の世界に主人公が新たなキャラとして、ではなく、既存キャラとして登場する場合、
元の人格はなかったことになっている作品が多い中で、主人公が令嬢になりました!ウキウキだ!ではなく入れ替わった末の葛藤が見事に描く流れは納得の一言でした!
そんな過去を忘れられるくらい幸せになってほしいと草葉の陰から見守りたくなる名作、みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか!