タイトルに偽りなし

 愛の甘さも別れの苦さもぎゅっと込められた短編集。

 作品には、どこか思い通りにいっていない、窮屈さが漂う。
 そんなままならない世界の中でも、誰もが誰かを愛さずには生きていけない、その訴えを断片として示してくれている。

 胸ポケットに入れたチョコレートの一粒が、僅かに引っ掛かる、そんな物語。

 しんみり読ませてもらいました、ありがとうございます。

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