推理小説のようなSF。

父親の死の原因究明とAI研究の2本の糸が撚り合わさった構成。ストーリー展開は全く違いますが、雰囲気はアイザック・アシモフの「鋼鉄都市」の趣きが有ります。「鋼鉄都市」は、ロボット三原則と殺人事件を組み合わせたミステリー調のSFでしたが、本作品もそんな感じです。
AIの本能なんて、ロボット三原則並みに深遠なテーマだと思います。気軽に読めるとは決して言いませんが、読後に脳味噌が軽く汗をかいたような清々しい知的満足感を味わえます。3万字程度なので、是非とも挑戦してみてください。

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