良質なSFは文学を凌駕する。

「良質なSFは文学を凌駕する」とは誰の言葉だったか失念してしまいましたが、まさにその言葉にふさわしい良作です。

本能とは? 意識とは? AIは人類と敵対し得るのか? 深いテーマをはらみながらも、父の自殺の真相を探るミステリーでもあり、後半の人工知能KEELとの対話の畳み掛けは圧巻です。

『2001年宇宙の旅』HALのような結末を予想してましたが……最後はうっかり落涙。良い読書経験になりました。

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