レビューへの返信、あるいはヘンリー・Jに捧げる歌

 柾木 旭士氏から大変「そうそうそうそう、そうなんですよおおおおお」と叫びたくなるレビューを頂いたので、時空間を超えて握手を交わす、または乾杯をするためのSNSを誰か早く作ってくれないか、そのくらいできるだろ2016年なんだから、と思っているところであるが、確かにアシモフは悪い。いや偉大なんですよ。でも後続の創作者に対してはねえ。

 とにかくレビュー、ありがとうございました。


 ただ、何で読んだか忘れたが、藤子・F・不二雄先生はドラえもんの後にはペンペン草が生えないくらいに描き尽したいとおっしゃっていたようで、で、現にほぼそうなっている。

 ある時物凄く面白いなと思ったことがあって、第4部くらいまでのスタンドはすべて「ひみつ道具」で表現可能なのではと思ったことがある。

(2ch、しかもまとめブログで恐縮だが、

http://blog.livedoor.jp/batom_jajan/archives/28293424.html

 こういうことである。ドラえもん全巻とたぶんひみつ道具百科は実家に置き去りにされているので、今この試みをすることができないのは、幸いとも、不幸とも言える)


 もちろんこれをもってジョジョは駄作とかそういうことを言いたい訳ではない、というかそんなことを言う人間に対しては時空間握手SNSを悪用して遠隔パンチを飛ばしてやりたいところであるが、つまり何が言いたいかと言うと、形を変えればまだいけるんちゃう、ということである。


 ちなみに形を変えなくてもイケる一例としては、黒後家蜘蛛の会BLACK WIDOWERS(THE RETURN OF BLACK WIDOWERSはいつ翻訳されるんですかね!!!!!!!)という超名作、オシャレ、最高のアシモフミステリ連作短編集(これはロボットまったく出てこない。モダンミステリ、と言いましょうか。いいんだよこれが)(ちょっと急に英語の洒落とか、アメリカ近代史みたいなこととかが出てくるので、微妙にピンと来ない作品もないではないが)があるが、明らかにこの作品へのオマージュとして、森博嗣が黒窓の会BLACK WINDOWSシリーズを書いていることが挙げられる。

 もちろんいわゆるS&Mシリーズが好きであれば言うことなし、知らなくても、『地球儀のスライス』所収の『黒窓の会』はかなり良いセンまで黒後家蜘蛛の会のエッセンスを取り出しているので(オチの方向性としてはちょっとだけ異なるが)、これだけでも読んでみてくださいと申し上げたい(またこうやって暴挙に出る)(読んで後悔した場合は俺の勝ちという負けのないゲームである)。

 ヘンリーは神。一家に一ヘンリー欲しい。思わずフルネームを書こうとしてやめた俺を褒めて欲しい。


 それから小悪魔アザゼル18の物語という、完全完璧ないわゆる「意地悪悪魔」モノにも名作があって、これなんてカクヨムで短期間で衆目を集めてランキング上位に駆け上がるには向く感じの小気味良い連作ミステリで、このモチーフも誰か書いてくんないかなあと物凄くそう思っているところである。


 という訳で、柾木氏がおっしゃるように、

・形を変えた三原則はまだまだ創作のタネを持っている

・変えなくてもイケるはイケる

 あと以前エッセイ内でも言及したが、

・いわゆる異世界・チート・ハーレム実現性を高めるために三原則は有効な縛り、という視点をほげ山さん氏が提供してくれている


 このあたりの視点持って各自創作に励み、以て俺を喜ばせて欲しい。めちゃくちゃ偉そうだが、カクヨムに登録している諸君は俺を喜ばせるための奴隷なんだよォ! びしびし書きやがれ! (言うまでもないが本気では書いてない)(創作物に対する敬意、愛、そういうものを持って生きていきたいと強く感じている。ホントですよ?)


 ところで、自分でまとめていて一つ三原則ものになりうるプロットは思いついていて、ただ筆力が追い付かないので公開できるのがいつになるかは分からないところが残念ではあるが、少なくともネタそのものはまだある、と俺は信じている。

 これについては、いつか公開可能な水準まで到達したら公開するので、ぜひご笑覧いただきたい。そしてそれを読んだ君たちは、偉そうなこと言ってこんな程度かよ、と俺のことはボコボコにぶん殴ってくれて良く、俺を殴り倒して血に染まったその手で、もっと良い物語を書き上げて欲しい!! そうなるのであれば、俺は君たちのサンドバッグにくらい、いくらでもなる。遠隔人間殴りSNSもなんとか開発する。任せておいてくれ。

 俺が思いついたんだから、たぶん君ならもっと良いものができるはずだ。俺はそう信じている。

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ロボット三原則を援用した創作を助ける(といいなという願いを込めて書かれた)雑文 雅島貢@107kg @GJMMTG

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