にじいろのとり

作者 深海

72

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★★★ Excellent!!!

星の最後が淡々とした口調で語られる物語。終わってしまうその姿の一瞬の命の灯火の美しさにみいられてしまいました。表現が美しかったのと、さらばのことばがぐっと胸に込み上げてきます。行く先はわからないけれど、生きるんだと明るい希望をのせていく船に乗り込む人々に幸あれと手を振りたくなりました。

★★★ Excellent!!!

商店街、宇宙、戦争。

一見ミスマッチにも思える世界観が、不思議と調和を見せているのは、独特の柔らかい語り口と、子供の目線のお陰かもしれません。

SF、そこにファンタジーのテイストが入ることで、とても幻想的な雰囲気の短編小説に仕上がっていると思います!(にじいろの鳥のイメージ喚起力は素晴らしいです!)

未曽有の大惨事のただ中にあっても、いつもと変わらない姿を見せる商店街の人々。
私はそこにリアリティ、人間の前向きさを感じました!

★★★ Excellent!!!

世界観、設定、キャラクターたち。そのひとつひとつがなぜかやけに鮮明に、記憶に残る。

それらを形作り彩る文章のなせる技なのかもしれない。まるでずっと昔から読んでいる絵本のようにどこか懐かしく、淡い。イラストなどないのにその情景が浮かぶ。世界がひとつとして、動いて息をしている。そんな鮮烈な印象でした。

物語って、文字ってすごいんだなと改めて実感します。
ほんとうに色彩が着いたらまたきっと違う印象を受けるのかもしれません。それもそれで楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 切なく、胸が痛む。
 一つの世界が終わって消える瞬間は何時だって悲しい。
 この子の元に父親は帰ってきたかもしれないが、あの星にはもう神様は居ないのだ。
 それはきっと世界の終わりの光景なのだろう。
 何処と戦争したのか、あのとりが逃げ出すような相手なのか、どうしてこうなってしまったのか、想像が尽きない短編でした。

★★★ Excellent!!!

 まず発想が面白いですね。
 商店街そのものを新天地(この作品の場合は、なんと宇宙!)に移動させ、継続しようとするなんて!
 ユーモラスに進行する中、ハートウォーミングな結末に至り、かっこよく〆る――ある意味トンデモなアイディアを、僕の視点でうまく表現し、不自然に感じさせないところが見事です。
 これが、また短編だから恐れ入るのです。BGMは「青い地球」で決まりですね!