ライン←→ライン

ヒカリ←→アキラ ～プロローグ～

これは私が高校に入学してから半年ほど経ったある日の帰り道での事だ。

私が神社の近くを通って帰っていると、地元の不良が絡んできたのだった。

私が怖くて声を出せないでいると、

「お～～ま～～わ～～り～～さ～～～～～～～～～～～ん！！ こっちだよ～～～～」

急にひょうきんな声が表の通りから聞こえてきた。

声を聞いたヤンキーは

「や、やベっ」

等と口々に言いながら、逃げていった。私が、誰？ と思っていると、表の通りからひょこっと。うちの制服を着た男子生徒が出てきた。

「君、ウチのクラスの子だよね？ 大丈夫？ 怖かった？」

これが彼との出会いだったそして、私がアンドロイド搭載ウォークマンにラインのアプリをダウンロードするのも、遠くない未来のことである。