概要
その日、妖怪は、人類の敵になった。
はるか昔、日本では人間と妖怪が共存していた。
しかし人間が起こした戦争により、山林はなくなり川は淀んだ。
やがて妖怪と人間は限りある土地と資源をめぐって戦争を始める。
当初は妖怪側が優勢となるも、ここで人間側が新兵器を開発し互角の状況で停戦に持ち込む。
それから五十年、互いに持ち合わせた不信感がひっそりと渦巻く中、
軍は新兵器に適応できる少年少女を集めていた。
一組の適性も能力も違う少年少女が軍に入隊したところから、
この世界は再び大きく動き出す。
二人ははたして、この大戦を生き抜くことができるのか?
※2020.11 タイトル改訂しました。本編も読みやすくしたいため、徐々に改稿しております。現在第二部まで改稿完了。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!リアルとファンタジーの狭間。天秤はリアルに傾く。
戦争を題材とし、その相手は妖怪。
このあらすじを見て、当初私は少しファンシーな、ファンタジーな世界観を想像しました。
が、これはいい意味ですぐに裏切られます。
世界は十分に残酷であり、その世界の中で主要人物は持てる力の全て
(知力・財力・身体能力・そして若さでしょうか)
を駆使して挑みます。
個人的に、この作品でもっとも丁寧に配慮して描かれている部分は緊張感の持続であると感じました。葵達は十分に強く、その力の使い方もわきまえた地に足の付いたキャラクター達ですが、それ故にここで冒頭の『敵が妖怪である』という部分が生きてきます。
また、敵は妖怪勢力だけではありません。
味方勢力であるはずの…続きを読む