「ひととき」の共有に

一瞬で読み終わってしまう
ほんの短い物語。

そこに、深く味わいのある世界が
見事に抽出され、描かれています。
読み手は、物語のなかの時間を
共有できるかのような錯覚をおぼえます。

「結局分かり合えないまま、またどこかへといってしまった」

という書き出しには、引き込まれました。