まっすぐで健気な主人公に共感できる

 人類を脅かす異形の存在、「ネメシス」との戦いに身を投じることとなった少女、シェルティア。戦いの意味に苦悩しつつも、ひたむきな姿が好印象。
 学園物の要素もあるが、そこでの出会いをつうじてシェルティアは友人たちとともに成長していく。その過程が丁寧に描かれているため、物語に自然に入り込むことができた。
 一応の完結作となっているが、ぜひ続きを読んでみたい作品である。
 クライマックスの急展開については、やや唐突感が否めない部分と説明不足と思われる点があり☆☆としたが、十分に楽しめる作品であると思う。

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