月雲

「お前には何も取り柄がない」そう両親に言われながら育ってきた『僕』。大学入学を機にアパートで1人暮らしを始めるが、『取り柄がない』故に友人・知人ができず、孤独な生活を送り続けてい…

柘植野 文渡(つげの・あやと)28歳の住むマンションのお隣に越してきたのは猪突猛進わんこ系の大学生・柴田。ある日柴田がアッツアツのグラタンを持っておすそ分けに突撃してきて、柘植野…

7月企画「文披31題」参加作品。 お題に沿ったSSを7/1～7/31の間毎日投稿していきます。 若き魔術師リヒトとその従者の獣人ヴェルデは、森の一軒家に住んでいる。丁寧に、端正…

　世に妖怪物語の創作物は数あれど、真に学術的な妖怪事象研究については、一般には知られていないことも多い。 　そう、妖怪と妖怪学関係者を結ぶ雑誌『妖怪年報』の読者投稿欄において、読…

天真爛漫で心優しい魔術師の青年リヒトと、心に傷を負った元奴隷の獣人ヴェルデ。ふたりは森の一軒家でともに暮らすこととなる。 丁寧に、端正に、紡がれていく日々。それぞれに深い悲しみを…

近年、文学フリマの参加者は年々増えております。 「自分」を表現し、同人誌などの物理的な創作物……みずから「文学」と信じるものを生み出し、イベントに申し込んで発表する。 この過程に…

異世界の魔法国家、アレクシア王国へと転移してきた現代日本人、スガワラ・ユタカ。 元は販売促進を請け負う会社で営業をしていた彼は、異世界でも「提案営業」の仕事を始める。 異世界で出…

山間の小さな集落「鹿ヶ峰村」。 過疎化と高齢化が進むこの村へある日、都会から1人の若者が引っ越してくる。 彼の名前は「宍戸（ししど）　駿（しゅん）」。 突然現れた「よそ者」…

宇宙を旅する無邪気な少女は、滅びた星の死にゆく兵士と出会った。束の間の夢のごとく、楽しい会話は過ぎていく。 「きみも眠りにつくんだね」 やさしさとさみしさの短編小説。

大文字学園高校の文芸部員である僕、袴田玲（はかまだ・れい）にはちょっと変わった先輩がいる。 いつからとも知れず文芸部室に居座って本を読みコーヒーをすする彼女、化野数多（あだしの・…

企画「novel首塚」参加作品。毎日1題・30のお題に沿って執筆された、続き物のお話です。 謎の美形生首・アシュレイと、骨董屋の主人・日藤が繰り広げる、愉快で奇怪な日常物語。コメ…

一日一本、千～三千字程度のSS。 ぼくと幼馴染の彼女の何気ない日常の話。 一話完結なので時系列バラバラです。 気になったタイトルからどうぞ。 （〇は作者推薦） 自己研鑽のた…

生首をたずさえて歩き続ける連作短編集。 11月1～30日まで日々のお題に合わせて「しゃべる生首が登場する小説」を投稿する「novel首塚」企画参加作品。

森の中に居を構えた、植物学者の男。傍らには大変賑やかな、吸血鬼の生首。 二人の穏やかな日常と、やがて辿り着くこたえ。

エルンストは生首だ。 ただし、生きて、しゃべる。 まあ、もともとが吸血鬼で死人だから、「生きて」というのはおかしいのだが。 西方国のひとつ、プロイセン公国の南西、黒森のほとりの屋…

女神の神託を聞けるぐうたら聖女「パーラ」と、しっかり者の怪力少女「ノワラ」。 2人の少女の出会いはやがて、国を治める聖ソフィア教団の大いなる秘密に迫ることになる……。

特殊スキルもチートもなく異世界転移した一般社会人スガワラさん。 現代で培った営業スキルを武器に異世界を生き抜く！ 美しい酒場の女店主、凄腕の女剣士、対人恐怖症の魔法使い、ガチ…

遠州の都の大通りで、物語売りが語ること。 英州枇岳の小里の嬢子（じょうし／こむすめ）、物語に憑かれた小花（しょうか）はひょんなことから冥界にくだり、冥界の女主、薬研公主に会う。や…