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#novel首塚 「永遠の話をしよう」

#novel首塚 「永遠の話をしよう」

柳楽やぎお

おすすめレビュー

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★★★
★24
8人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 宮田秩早
    262件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    吸血生首との健やかな日常が育んだ『答え』

    主人公は物語の始まりの時点でもすでに壮年といっていい年齢だ。
    おそらくはその人生であったろう、さまざまな経験を胸のうちに収めて、すこし世の中と距離を置いた生活をしていたところ、幼い頃に一度出会った吸血鬼と運命の再会を果たし、淡々と日々を紡いでいる。

    吸血鬼のほうは、存在の危機を経験し、生首だけの存在になっている。

    どちらも、苦難を乗り越えてそこにあり、その苦難をもう「思い出」として整理してしまっている。
    そんなふたりが紡ぐ日常は、優雅で、微笑ましく、そしてそこはかとない切なさが漂う。

    『わたしが死んだら、きみのことをどうしようか』

    主人公のこの独白の答えを出すための二十年の時間。
    優しいラブストーリーです。

    • 2023年12月7日 22:00