小説家のかたわら漫画原作者としても活動しており、最近「ジャンプTOON」で連載を持たせていただけることになった。集英社が運営するタテ漫画アプリである。
ところがこのアプリ、リリースして3ヶ月経つのに、ピッコマやLINEマンガに比べて読者が驚くほど少ない。あまりに少なくて「集英社どうすんのこれ」という空気になっている。
ただ僕はその状況を見ながら「ああ、カクヨムも最初はこんな感じだったな、懐かしいな」と思っている。あの頃も「小説家になろう」との圧倒的な差が埋まりそうになく、「KADOKAWA どうすんのこれ」という空気が蔓延していたものだった。
あれから8年、現在もこうしてカクヨムが普通に続いているのだから、ジャンプTOONもどうにかなるのかもしれない。どうにもならないかもしれない。何にせよ僕は自分の仕事をじっくりやる。