「決戦の夜が明ける」は、私が初めて書いた長編小説で、とても思い入れがありました。
第1話を書いたのは、未だ息子が生きている頃。とても長時間の手術の時でした。
私は、なんだか息子に降りかかる、あらゆる理不尽さが許せず、たまらなくなり、ポメラの端末で、小説を書き始めました。
7時間程度だったと思います。大手術で、息子の片足の骨は、ほぼ完全にチタン合金へと変わりました。
それ故に、今読むと、文章そのものがなんだか息苦しく、それでいてやはり怒っているのが自分でも解ります。
カクヨムで公開した時には、プロローグを加えていますが、色々な意味で思い出が詰まっています。それだけに、長らく「連載中」にしていたのですが、新しい書きたい事が沢山あるので、この物語は「第3堡塁の側壁編」として、一度閉じようと思います。
もうあまり読まれる人もいませんし、また何かの切っ掛けがあれば書きたいと思います。
この第3堡塁の側壁編は、16歳になる主人公の弟が、陸軍工科学校と言う横須賀にある陸軍の高校に入学し、そこで超お嬢様学校の女子生徒と出会い、駆け落ち騒動を巻き起こす、という内容です。
このお嬢様が、軍のお偉いさんの一人娘で、大事件へと発展し、遂には同級生が二人を守ろうと武装蜂起してしまう、というお話しですが、一番書きたかったのは、彼らのその後のお話しで、ここは未だ始まりに過ぎませんでした。
少し惜しい気持ちで一杯ですが、今書いている「娘の肩たたき券」も、もう少し書きますので、同時に二つは厳しい所からの判断でした。
(一時期、この小説と「自称未来人」を同時に書いていました・・・・💧)
それでも、一度完結させられる十分な結節にはなっていますので、是非覗いてみてください。
「決戦の夜が明ける ~第3堡塁の側壁~」↓
https://kakuyomu.jp/works/16817139558100621614