ziggy

美しさを詰め込んだ、小説というよりは詩のようなお話でした。
事物すべてが透き通っていて、感情の動きも透明で淡い美しさに満ちていました。

目にゴミが入っただけです。
ゴミに目が入ったかもしれませんが。
はい。泣いてないです。こっち見ないでください。泣いてないです。

なんだ、僕の作品を読んでたのはあんただったのか。
そう言いたくなっちゃう見事な着眼点です。
あなたのおかげでもう一作書く元気が出てきたよ。そう言われるような作品です。

美しい、とても美しいお話でした。 圧巻の描写力、繊細な表現、少年〜青年のみずみずしい心の動き。 どれを取っても素晴らしい。 その上、ただ不思議で綺麗な話で終わりではなく、その不思議…続きを読む

圧巻の描写力でした。 甘いとも苦いともつかない、カフェ・オ・レに浮かんだ溶け残りのようなそれ。 その感覚の残滓が、似た経験のかけらもないというのに、ノスタルジーをぶちまける。 読了…続きを読む

ときめいちゃったぜ、このやろう。 方言っていいですね。文章の呼吸が柔らかくなる気がします。 自分は首都圏人なんで方言らしい方言はありませんが、たまに憧れちゃいます。 初々しさ、十二…続きを読む

一分もかからずに読める分量の中で、具体的なビジュアルの紹介もない二人のキャラクターが、ネコと魔法を中心として会話する。 それが読み手の中で二人の関係や風景、様々なことを夢想させる。…続きを読む

スレた雰囲気の文章から、純文学を気取りつつも何も飾りたくないという感情が伝わってきたように思えた。 何も起きない、それでも物語にはなる。インパクトだけを重視した小説が世を席巻する中…続きを読む

ひと目で視界に収まる分量ながら、読み飛ばせない。一話読むごとにかんしゃく玉のように弾ける様々な感情が小気味よくて、次へ次へと読んでしまう。
一読10秒、されどぴりりと後を引く。

短い。
それでいて、胸をひと刺しして余韻を残して消える。
台詞一つない短短編ながら、一本の映画を見た気分です。

各話読み進めるごとに、お任せで頼んだ寿司が一貫ずつ出てくるような感覚を覚えた。 パチンパチンと、小さいながらも確かな食べ応えの物語が並んでいくような。 次は何が出てくるのか、期待を…続きを読む

情景描写もあいまって、さながら砂のようにさらさらと儚い、それでいて綺麗な物語でした。

スパスパと快活。いくら読んでも次が見たい。
そんなお話たちです。

パステルカラーなイラストのような小話ですね。
二十前の若輩ながら、子供がいるとはどんな気分なのだろうと、夢見がちな妄想をしてしまいました。その前に相手を見つけろっての。