せてぃ

亡くなった姉の家から『猫観察日記』が出てくる。姉は猫を飼い始めていたようだが、家中どこを探しても猫を飼っていた形跡は見つからない。

引越し作業中の新居で、女は高校時代の日記帳を手に取る。 そこに書かれていたのは、愛する男との甘い想い出。一枚づつめくりながら、過ぎ去った日々に思いを馳せる。

三日坊主になったまましまい込んでいた日記が出てきた。 そこには書いた覚えのない「明日の日付の日記」が書き込まれていた。 その日記によると、僕は間もなく何か大切なものを失くすらしい。

それは彼から彼女に、彼女から彼にと受け継がれてきたノート。 ※未公開長編作品の一場面です。

　かつて魔物の大侵攻を食い止めたパーティの一員だった剣豪、ガルドが亡くなった。 　ガルドの孫、アーティは、祖父の日記に秘技が記されているのではと聞き、日記を開くことにした。 　だ…

巨大隕石が地球に衝突する。混乱を抑えるため、人々はそのニュースを衝突直前になるまで知らされなかった。 人類滅亡まで、あと３時間。そんな中、何も知らない、心の離れて別れそうになって…

都内にあるビルの踊り場で一人の女と一人の男は雑談に興じる。 真夜中に降る雪はあまりに冷たく、否応なく現実的な思考回路を招く。

夏至の夜にはご注意を。 「KAC2022」第十回参加作品

度重なる災害・環境汚染からヒトを守る最後の砦。 その片翼は失われた。 ※未公開長編作品の一場面です。

　とってもよくしゃべるから「ムダ口さん」なんて言われちゃってる坂口さん。 　けど今日は「無口さん」になってる。 　どうしたんだろう。 　気になりながらも塾の帰り道を歩いてると、…

インド旅行から帰ってきた上司から、なんでも願いを三つ叶えるという『猫の手』をもらった「僕」。『猿の手』の話を知っていた「僕」は『猫の手』を放っていたが、同僚に頼まれて『猫の手』を…

城下で「真夜中に徘徊する王妃」のうわさが絶えない。 それを止めるべく、国王が起こした行動とは。

クロードは焦っていた。 姫の婚礼のための離宮を建てるデッドラインはあと２週間！ 部下は無能で作業員は怠惰だ。 困り果てていたその時──。

早朝の神社。 麗らかな春の陽射しを浴びながら、巫女は静かに怒っていた

　腕利きの産業スパイに新たな任務が届いた。 　貿易会社の社長にしてマフィアの男が飼っている猫を連れてきてほしい、という。 　その猫の手が、情報の扉を開ける鍵だというのだ。

久しぶりに訪れた家には、ふわもこの山ができあがっていた。 ※未公開長編作品の一場面です。

昼休みにキャッチボールをしていた僕らは、ボールが間違えて転がっていった旧校舎の中に入っていくが、そこはどこか不気味で───

魔物を呼ぶと言われる、だからといって何の力もない落ちこぼれ。 そんな僕の元に現れた、彼女。 ※未公開長編作品の一場面です。 こちら（「とある世界の、とある出会い」https:/…

私は給食の牛乳が大の苦手。 それを飲まないと帰れないという学校のルール。 そんな危機から救ってくれるのは──。

　一年と少し前、車にひかれかけたわたしを助けてくれたのは近所の中学のジャージを着た人だった。 　でも顔は逆光で見えなかった。 　わたしを助けてくれたヒーローと同じ中学に入学したけ…

ぼんやりとして不明確な、言い表せない何かを言葉にしたいだけのお話。 「KAC2022」第七回参加作品

とある世界であった、とある出会いの物語。 ※未公開長編作品の一場面です。 こちら（「気高い彼女の優しい話」https://kakuyomu.jp/works/168169278…

オシト・ウトイスキーの代表曲『推し讃美歌』。彼の愛猫に向けて作られた歌が、今では世界中の推しを持つ者の心を表す一曲となっている。

　高校生の氷室司（ひむろ　つかさ）は異世界から現れた化け物に襲われる。 　蒼の夜と呼ばれる事象に巻き込まれ生き残った彼は、日常を守るために刀を手に取った。 　師匠の遥、彼女のパー…

　見た目がカピバラのドゥルギガーダ人との交流が始まり五百余年、宇宙にまで居住区を広げるほどになっていた。 　地球に発展をもたらしたドゥルギガーダ人との五十年に一度の親善ロボット対…

魔法使いが人口を多くを占めるフィン民主国。 そこでは様々な事件が起こる。 ある商店街で、折紙と紙幣が大量にばら撒かれた。子供の悪戯にしては何かが不自然な事件に、双子の兄妹は興味を…

十九世紀初頭。 大英帝国の南に位置する島国・エルコム帝国では、恐ろしい疫病が蔓延していた。 激しい腹痛と下痢、嘔吐という苦しみが続き、顔は青白く変色させ、生きた屍のような姿になっ…

　ユウキは時々、異世界で勇者として戦う夢を見る。 　それ以外はいたって普通の学生で、幼馴染のアミとは公認の仲だ。 　平穏に暮らすユウキに異変が訪れたのは、あの夢を見た日だった。…

『歯車のエストレ』の前日譚。 未読の方には意味が通じない話となりますので、ご注意ください。 https://kakuyomu.jp/works/11773540548853828…

大学生の香山ユキトは、ある日交通事故を目撃する。 その傍には幼なじみの女子高生、東間ナオもいた。 ナオが事故を見て笑っていたことに不審を抱いたユキトは、その後を追いかける。行き着…

「絶対に理由があるんだって」 駅前の小さな居酒屋で酒を飲んでいた男が連れに言う。 彼の目にはカウンターの中に掛けられたカレンダーが映っていた。 それは四年前の五月のカレンダー。…

　わたくし、御剣ひかるが日々書いたり読んだりした作品の一言紹介。 　たまに一言じゃないかも。 　極力深刻なネタバレはしないように気を付けてますが、勝手に先の展開の予想をしたりな…

真理亜は描く。紅茶缶に白い天使を。 天使は揺れる。鳥籠に花を入れて。 店は佇む。世界中の茶と茶請けを提供する為に。 ここは天使が座するアフタヌーンティー専門店。 あなたが求める…

趣味で小説を書く母親と、その息子にまつわる短編です。生活をしながら小説を書くということをテーマにしました。

毒ガスに満たされた世界を、残された人間たちは大きな殻と膜で封じ込めた。 かつての地上や歴史を捨て去った未来。独特の文明が栄えた街では、漏れだした毒ガスにより力を得た「適合者」と呼…

拙作「anithing+/双子は推理する」を作るために生まれた派生ストーリーを出力するために作成しました。 最早誰をターゲットにしているかも明らかではありません。 まぁただの自己…

城に拘束された母を救うには、夏の建国祭までに竜を探さねばならない。 実在するのかどうかも分からない竜を探しに、シエロは旅に出た。 仲間は三人。 幼い時から付き添ってくれた鳥人のフ…

　今から千年ほど前、化け物を斃し人間を従え、覇者になろうとしていた鬼がいた。 　だが彼の野望は、一人の娘を助けたことで一変する。 　時は移り、山に封じた悪鬼を監視する鬼のもとに…

　さまざまな世界の、さまざまな場所からふいに繋がる扉がある。 　扉をくぐるとそこにあるのは小さな部屋。あるいは大部屋、あるいは洞窟、闘技場　etc。 　形を変えることはあれど、あ…

カクヨムプライベートコンテスト Vol.03　『魔法×ミステリ』 「気になったで賞」受賞！ 魔法使いの国では、殺人事件にも魔法が絡む。 有名なレストランで副店長が殺された。 …

【R15】トラウマから極度の男性恐怖症になった娼婦・彩羽。まともに接客が出来ず、同僚からはイジメられていた。このままでは、もっと条件の悪い店に売り飛ばされてしまう！？ そんな時、…

　自サイト（現在は閉鎖済み）やＳＮＳ、twitterなどでいただいたリクエストやお題小説を集めてみました。 　ジャンル別に掲載していますので更新順序はバラバラです。 　１作が５千…