強くてカッコ良いが、どこか間抜けでお茶目な鬼の回想録。 そもそも中国語で鬼といえば魂のことだそうだが、日本での鬼の印象が確定されたのは奈良時代辺りだろうか。少なくとも平安時代には鬼に喰われた人間の話が出てくる。 そんな歴史を背負った鬼の一人、ではない一鬼が活躍する本作は異形なるが故のジレンマを嫌みなく描いていて好感が持てた。 時代の変化に戸惑いつつも対応していこうとする姿に拍手を送りたい。 詳細本作。