学生時代、野暮ったい私を神のごとく支配していたあの子が、人魚になったと聞きました。 なので、気になった私は、水族館に行くことにしました。 夜デート。 あか抜けた社会人となってい…

「あなたのこと、助けたいと思える私ならよかった。 　でも、できない。……私も、あなたにいじめられてたんだと思うから」 科学よりも宗教が優勢になった、とある未来の時代。 悪人は「…

俺の国は、もう敗ける。だからきみだけはどうか、うつくしくあってくれ――。 聖騎士団の掟を破り、敵国サイドの幼女な帝国科学者に、恋人の美的保存を頼むが――？

空爆が咲く。人が死んでいく。 妹を死なせはしない。私は、私たちは、きっと生き残る。 必死な姉妹のもとに、突如奇妙なフクロウが降り立った。 ホッホウ、ホッホウ――いろんなことを問…

深窓令嬢女子大の帰り道。 同級生に、ナンパされちゃって、居酒屋に誘われて、 あれこれぶちまけて、 さあ、お持ち帰り。 っていう、シンプルな百合です。 あと、意地悪です。

「――だが断る！」 昼間は中学校でお隣の席、夜はVRゲームで勇者と魔王！ 夜の逢瀬は楽しいね！　ずっとここにいたいよね！　とアピールしてくる魔王（黒髪眼鏡優等生）！ 勇者もこ…

「ペンは剣よりも強し」 その意味は、理想とは違った。 肩を落として帰る通学路。 まるでなにかの物語みたいに、 少年は、チェーンソー男と出会った。

人間、イル子。職業、ルールワーカー。ルールをつくる、カタいお仕事。 猫型亜人、クルシュ。職業、なし。しょせん猫だからね。 今日もクルシュは三角耳とアンテナしっぽを立てながら、 …

生徒会長が、引退する。 次期生徒会長は、僕だ。 文化祭の最後の三分間。 僕たちは、舞台袖でふたりきりだった。 「呉葉（くれは）くん、女の子には慣れてないんだなあってあのときほ…

高校の卒業式に幼馴染のミホコとつきあいはじめ、その帰りに事故に遭ったタケ。 植物状態になったことを、自分でもよくわかっている。 タケは、中学のときに亡くなった幼馴染のショウとと…

中学の同級生、恵理子と千歳。 大人になった彼女たちは、今回も三年ぶりに再会した。 ふたりは、特に当時仲がよかったわけではない。 共通点といえば、自殺した女の子のいるクラスにどち…

銀河系のどこかにある学院。 この学院では、「人間を卒業する」ことを目的にしていた。 今日も卒業生がうまれる。 しかし、今日の卒業生は、普段の卒業生とはひと味違った。

ありがとう。カクヨム三周年。おめでとうございます。 今回のイベントめちゃくちゃ楽しかったです。

――錬金術の実験がうまくいったので、先輩は、失恋が確定したそうだ。 そして僕たちは、夏休みの初日から、結社に追われる身となった。 天才錬金術師の天宮雨音（あまみやあまね）…

「桜の木の下にあの子を埋めたんだって告白したら、ねえ、どうかいっしょに笑ってくれる？」 少女が埋めた「あの子」とは、いったい――？

歴史を、壊してまわる。

私は、サーカスの見世物のうさぎ人間だから。だからその恋がかなわなかったのかも、しれない。

ぐちゃぐちゃ、してる。 だから、もうどうしようもなかったんだ。 こんなこと。こんなにするほかには、どうしようもなかったんだ。

蝉の声がふる。ぴかぴかに眩しい、真夏の真昼。 万引き犯の少年が三人。たむろしている。 ろくでもない。 少年たちを捕まえにくる大人が、あなたであり、俺だ。 その子どもたちは、深夜…

十年ぶり、高校卒業以来。 帰ってきた、雪の降り積む街。 主人公の女が、罪を犯したのは、嫉妬ゆえだった。 あるいは嫉妬と言いきるにも、ぐちゃぐちゃで、泥んこな、なにか、なのかもし…

新時代、突発的に起こった正体不明の超難病、「フェアリー病」。 その病にかかった者は、成長が四倍遅くなる。 フェアリー病の小学二年生、三十二年生きてる少女、キトリー。 キトリーの…

不完全な、この世界で――。 昔ながらの貧しい村。 迷子だという幼い少女。 手招く老婆、笑う村長、ここから去れと言う村の子どもたち……。 少女には、目的があった。 この世界の…

少年少女宇宙探索隊のメンバー、黄金（こがね）と久留美（くるみ）。 彼女たちは、母星から遠く離れた蜂蜜色のこの惑星で、ともに暮らしていた。 ささやかな日々を送っているつもりだった…

新時代。 「タネ技術」が開発されたことにより、人類は自身のコピーを手軽につくれるようになった。 いまや、自身の遺伝子情報をタネ技術に提供することは当然のこととされる。 だが、高…

今日、少女の復讐の日がきた。 一年前。 真冬（まふゆ）は、ふたごの妹の真夏（まなつ）を失った。 エイリアンの手によって――。 ひとり果敢に、エイリアンに立ち向かう真冬だったが…

「時空警察です。未来から来ました。あなたを殺しに」 時空警察の固有番号２０２０は、大虐殺事件を解決するため、２０２０年の夏へとやってきた。 抹殺対象は、固有番号２０２０と同性同…

しあわせふうけいの世界で、私たちはどうしたら幸せになれるのだろう。

夏なのに、桜が咲いていた。 「私」は、びっくりして、見上げて――そして、桜の精と出会った。

つい先日までは、公子（こうこ）は人間の女の子だった。 でも、いまは、仔犬の「コロ」になった。 だから。いい仔になるために、おない年のご主人さまの未来（みらい）が投げる、マシュマ…

「犬」として育てられた少女と、その「主人」として育てられた少年。 彼らが小学五年生のとき、事件は起こった。 ★「ざらつくシリーズ（ペットプレイ日常ものシリーズ）」の、短編です。

ほんとうに、ただ、燃やすだけです。

夏休みにひどい目に遭った、国立学府の教養課程の大学一年生、高柱猫（たかはしらねこ）。 猫は、とある目的をもって、哲学科の阿形（あがた）教授と話をしにくるが、教授はかなりの変人で―…

時は、少し遠い未来。 世界政府から全人類に対して「ひきこもり命令」が出された。 「ひきこもり命令」を守らずに外出する人も多いなか。 おうち時間の大好きな三咲（みさき）は、自分な…

不気味な遊園地。 灰色の服を着た遊園地の管理人。 回り続けるメリーゴーラウンドで、延々と走らされているペガサス。 とある目的を持って、カンラという名の彼女はこの遊園地にやって来…

その子が直観すると、世界に十字架が生える。 しあわせな世界で。 世界に歓迎された天才少女の親友だった少女は、みずからの幸せを考える。

私たちはただ大学のサークルの合宿に来ていただけ。 みんな、楽しみにしていた。 それなのに。 異常なできごとが、次から次へと起こった。 次々に、みんな死ぬ。あっけなく、死んでいく…

感情なんて非効率的だ。 人類がそう気がついてから、それなりの時間が経った。いまでは、感情を身体から切り離してアプリ化しておくのは当たり前のことだ。 アプリを起動すれば対応した感…

少女は、物心ついたときから乾いた惑星でひとりきりだった。 けれども亡き父の残してくれたパソコンで、物語を書くことができた。 毎日、地球を見ながら物語を紡ぐ。 そしてWeb小説投稿…

この国をつくったひとは子どもが大好きだった。 だからひとびとの遺伝子をいじって、１００人にひとり、永遠に大人にならない子どもがあらわれるようにした。 時が経って、ある日の同窓会…

私は、世界でいちばん幸福な国に暮らしている。 そして私は実際、ほんとうに幸福だ。 ここは、尊い感情しか存在しない国だから。 そんな私はある日、国の外れに向かい、とある仕事をこな…

ソロ・ミームと開発者の呼ぶウイルスがばら撒かれ、世界は滅亡の危機に瀕している。 レジスタンスに所属する私は、ソロ・ミームの開発者にナイフを突きつけた。 そこには、私だけの目的が…

大人は、はじまりとその先の道がたくさんあることは教えてくれるけど、おわりもおなじ数あることは、なかなかに教えてくれない。

　人間には感情なんて荷が重すぎた。感情、をつかさどる細胞はじつはそれだけで意思があり制御機能があり統率もできてつまりどういうことかっていうと、感情、っていうのはそれだけでひとつの…

咲花（えみか）は、モデルで動画配信者。 わけあって2年遅れで入学した大学で、咲花は、恭（きょう）と再会する。 けっして知られてはならない秘密を、咲花は抱えていて。 恭は、その秘…

奴隷の少年の思い出と、やがて犬になる少女の中途半端な優しさ。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしようもなく、ペッ…

ぐちゃぐちゃのエサと、ぐちゃぐちゃの心。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしようもなく、ペットプレイをするお話。…

深夜のお散歩と、衝撃の再会と、がんばった犬へのご褒美。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしようもなく、ペットプレ…

まもってくれるひとのいる、地獄。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしようもなく、ペットプレイをするお話。 【キ…

いっぱい言いたいことがあるのに、人間の言葉で言えないもどかしさ。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしようもなく、…

罪も、愚かさも、弱さも、ずるさも。 よし、よしって。まるごと、撫でてくる。 元「奴隷」の秀才少年は飼い主となり、才色兼備の加害者少女は飼い犬となる。 ふたりが再会して、どうしよ…