7月に入り、毎日暑くて、体力の消耗が激しいです。
仕事が終わり、地元の駅に着いた辺りで、職場でまとわせていた緊張を解いてホッとしたのもあって、急に身体に力が入らなくなってしまいました。
歩く速度がいつもの3倍は遅くなり、普段なら10分ほどの家路が、この調子だと30分ぐらいもかかりそうです。
三叉路にさしかかる辺りで、ランニングをしている中年の男性とすれ違いました。
小太りの彼は、一見してダイエット目的らしく、息も絶え絶えです。
熱気に加え、昼間からの湿度の高さも相まって、このタイミングでのランニングはキツいだろうなって、走らずとも予想がつく感じでした。
見るからに疲労の色が濃いにも拘らず、彼は足を前に出し、力強く走っていきます。
(あっ、僕も頑張らなきゃ)
そう思うと、歩調がいつものスピードに戻りました。
体力なんて残ってないと思ったのに、心も身体も気力が大きく影響しているのだと改めて痛感しつつ、「なんだ、歩けるじゃないか」と苦笑が漏れました。