ぽんぽん丸

企画を通して素晴らしい文学と出会ったのでなるべく多くの方に紹介したくてまとめてみました。是非みなさんお読みください。



今日も電波塔で龍が死んでいる / ふとんねこさん
https://kakuyomu.jp/works/16817139557391421133/episodes/16817139557391561894

この作品が間違いなく一番読んでいて楽しかった。文章の中だけに留まらず心躍る幻想を読者の日常の中に鮮やかに描き出してくれる。テンポ、言葉の選択、熱量。すべて本当に楽しかった。読んだ人全員が同じように素敵な気持ちになると思う。憧れます。



線の見えない子ども/koumotoさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888886382/episodes/1177354054888886391

私の生活に関わりのない子育てというテーマでしたが胸を撃たれました。そこで一段と自覚したことが「誰もが関心を持つものを書く」ことは価値があるけど、「関心を持たない人の心を動かすこと」を文筆の中で目指すべきだなと。素晴らしい作品とは何か？がわかります。



わたしたちなら、大丈夫。/文学少女さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093079762611488/episodes/16818093079762649056

装飾的な文章ではなく、むしろひらがなを多用した幼さを持つ文体で書かれています。また物事の展開やキャラクター性といったものもほとんどないです。だけど感情がありあり伝わってきます。それは文字の一つ一つにおいても美意識を込めているからだと感じました。いたずらに複雑な文章にせずとも、機をてらった手段をとらなくても文学は人の心は動かせるんだと感じる作品です。



狂人の喜助/千織さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077887392694/episodes/16818093077887472883

文章表現において本当に良いアイデアで書かれています。良いアイデアというのはいつも、実現したものを見れば誰でも良いと一目で良いと思うのだけど、今までどれでけ身近にあってもなぜか誰も気づいていないもの。物語もしっかりしてかつわかりやすく読み易い。このアイデアに是非やられてください。



花は、咲う。/祐里（猫部）さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093073805452885/reviews/16818093079596015704

テーマ、舞台設定、表現、すべてが嚙み合った作品です。今回紹介する中では一番長い、でもまったくそんな気がしない。１万字に迫る中で一切無駄なくまとまっていてずっと興味関心を持って読み進められる作品でした。構成やキャラクターのお手本みたいな作品。（…この企画の意図として「辛口にコメントしたら私の作品を読んで内容ある辛口レビュー返ってくるかな」という悪い考えがあって特にこの作品最初に読んだのであら探したところがあったので祐里さんに謝りたいです。のちに他の作品たくさん読んでもこの作品は圧倒的に良かったです。）



眉のない人 / ぽんぽん丸
https://kakuyomu.jp/my/works/16817330647661118499/episodes/16817330647661547125

ここを見て頂いてる方にはこの作品の説明不要かと思います。未だ時代に埋もれた傑作ですね。



企画を通して私も色々な知見を得ました。みなさんにも共有させて頂ければ幸いです。10000字超の作品も読み進めている最中ですが、さっき新しい企画建てようとしたら一つしかダメだったので今回の企画は直近で募集終わるように設定変更しました。ですのでこれにてこの企画は締めさせて頂きます。ここで頻繁に悪いこと書いてるけど、ホント真剣にそういう作品でご参加頂いた方にも感謝しております。みなさま良い時間をありがとうございました。