改めて企画ご参加頂きありがとうございました!
時間が経ってしまいましたが企画で出会った素晴らしい作品をご紹介させて頂きます。今回はその人にしか書けない作品をたくさんご参加頂きました。幸せで一杯です。今日は3作ご紹介させていただきます。
ハングリー/祐里〈猫部〉さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093076075945504まず紹介するのはこれです。出来事で書かれてないんです。物語の中では何も起きてないです。牛丼屋でここ最近を振り返り、直近の連絡を済ませる話です。これを書き切るところに痺れます。何を書くべきか、何を書かなくて良いのか、抜群です。物語ってました。
祐里さんが"生きる人”を書いた作品を読むと「ああ、これは勝てないな」と感じます。なのでこれはもう書かなくていいのだと筆を納めて、私のやるべきことを自覚できます。実に気持ちよくそう思わせてくれる作品です。今後も楽しみにしております。
僕の花嫁様/みんとさん
https://kakuyomu.jp/works/16817330667792192843楽しい語彙と歯切れの良い文節から生まれる爽やかさ。その文体で書かれるしっとり甘いラブストーリー。この組み合わせこんなに良いのだと見せつけられました。
甘いラブストーリーなんて読むような人間ではないのですがこれは良かった。単純にこのテイストの恋愛が書きたいと思って辿り着けるスタイルではないと思うんです。他の色々な好きを信じて組み合わせて積み重なった作家性を感じて感動しました。
砂山・テセウス・そしてアオハルー青春のパーツをバラせー
花森遊梨(はなもりゆうり)さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093082844841155出だしからくらいました。定義から始まりました。「小説の出だしは情景や心情を魅せて…」ダサいです。何を体の良い物語を書こうとしているのかと。出だしはリストです。
キャラクター毎の独立性。「口調だったりで特徴を持たせて…」やはりダサいです。セリフ以外も同じ1つの思想を持って喋りかけるべきです。この作品は現代的なスタイルの詩です。カッコよかった。
しばらく紹介が続きますが優れた個性を持った作品ばかりです。通知でお騒がせしますが読む価値のあるものばかりです。ぜひお読みになってみてください。