もう終了から2週間以上経つのにまだ紹介してないのかよと自分でも思っているのですが、休むほどでもなくちょっと体調悪いなーが続いていたお許しを。やっと調子が戻りました。
今回ご紹介するのはその人の人柄が見えるような作品です。
11月の夜、細い月の灯り/木村紫さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054959818115暗闇から鋭い学びを与えてくれる作品です。「狂おしいほど失ってみることも悪くない」これは金言だと思います。それから「むらさきのスカートの女」とこちらは違うかもだけど「時計じかけのオレンジ」の風味を感じたりして楽しかったです。そんなところから感性近い人なのかなと思うのでたぶん私の好みもあるけど、それを差し引いてもすごい作品です。おすすめです。
中華日和/ゆげさん
https://kakuyomu.jp/works/16818093080089700575羨ましい作品です。梅雨のじめっとした空気の中での湿度のある友情だったり、異国の言語を聞く感覚だったり、美味しそうな料理の表現だったり、私の書けないものがたくさん。なによりも全部で綺麗に一つの物語になっていて羨ましい。特にラストは梅雨に対比させるようにさっぱりした快晴を書きたくなるのだけど、最後までテーマに沿っていて素晴らしかったです。
最後の一人/野栗さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330655138351443ちょっとね、これは効きましたね。野球と狸です。徹底して野球と狸です。私は創作では「自分の好きな一点において誰よりも尖る」って正解だと思います。これは世の中で一番の「野球と狸」の小説です。野球の細かな展開の書き込み、化け狸の少年の愛らしさ。このギャップの扱いがうまい。あとこれは誰にもまだバレてないと思うのですがは私は狸が大好きなのでドストライクでした。
どちらも素晴らしい作品なのでみなさま是非お読みください。この作品紹介ですが数えてみたらあと3回続く予定です笑 ペースをあげるので今しばらくお付き合いお願いいたします。