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第一回こむら川小説大賞|感想その②

https://kakuyomu.jp/users/miyako_oti/news/1177354054896855246

「その⓵」の続きです!

 
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あけおめデストラクション #カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893441712
年越しを行う人間の生活所作を客観的に、どこか冷めた感覚のまま現わしてゆくのがが好きでした。色々の所作が進んでゆくうちに、所作を行うが故の機微が発生しているようにも感じられる(こちらがそう解釈してしまう)ラストも好きでした


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道代(みちしろ)の娘 #カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893431465
出会いをきっかけに目的地まで歩いてゆく中での会話だからこそ、互いの色々がにじみ出している(出てしまう)気がして、それが良さみだった気がします


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トイレの神様 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893449950
想像される描写が現実に根をはっていそうで、そういう風に光景を紡いでゆけるのがよいなとなりました。ねちっこすぎずあっさりした語りが、気味の悪さをより引き立たせていたんじゃないかとおもいます


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1月6日の福袋 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893436505
スケールがよかったです。短いけれど良いお話のCMというか、そういう感じで、入ったからこそ外と中の光景の違い、諸々が判って、感覚が変化するのがよかったです


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創作メモ 〜アイリーン・F・ウッド〜 - カクヨム
僕も色々、シチュとか骨とか光景とかを借りながら書いているので、なんというか改めて、書くときはいろいろな影響を受けたり取り入れたりしながら、ブツを書いてゆくものなのかなと思いました(読むように印刷しておいたものを、読みました)


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300万円貯めて業界卒業したい - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893560583
文章の連なりに思考感覚がでていて、実際の物事のようにして字の世界に再現されているのがとても好きでした。客観視で淡々とした感じも好みで、もっと続きが読みたくなりました


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ハードボイルド・イーティング・ザ・モチ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893413087
ブレードランナーかなにかの、派手な電光掲示板まみれで煙だらけの町並みの中モチをくっているような感じの印象で。それがおもしろかったです。クルミ餅、おいしいですよねえ


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「新しい年。新しい星。」 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893383319
神様たちが実在して、神社内で色々をしている雰囲気が好きです。絵本を読んでいるというか、そういう気持ちになりました。願い事を仕分けることであるとか、そうした諸々の様相やルールに世界観が出ていてすきでした


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彼女は踊った - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893374440
男が、その半生を想起して、自分の感情を思い出すというか。その感覚が、なんというか青春時代を想起するようで、それがよかったのかなと思います。暗いようでけれどどこか爽やかな終がよかったです


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いちごにゃん爆誕 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893360557
改行なしに勢いまま非現実と現実の事柄を境目なしに提示してゆくからこその世界観が生まれていた気がします。連想発想をガシ!と直接捕まえて文章に縫いつけてる感じが心地よかったです。「ピカチョウ」と「しゃ」で食うしゃぶしゃぶが好きです


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ふゆのふしぎなはなし - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893479619
音読の楽しい一篇でした。繰り返しの言葉が独特なリズムを生成している気がします。童話的世界が好きなので、絵本として1ページ1ページを読みたいですね


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吸血鬼のごはん - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893311603
人間がごはんになったら、という部分から、色々のすれ違いや陣営ごとの感情が発生してゆくが好きです。映像化をしたとすると、こう、45分アニメで何章かに分けて制作されて劇場公開しそうな内容だなあと勝手に思ったりしました(すみません)


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俄雨の誓い - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054894901794
何らかの終局から始まる雰囲気と光景が好きです。劇中シーンに至る以前の語られていない部分にてどういったやりとりが生じたのか、それが知りたくなる一篇でした


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odd essay - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893221173
思考のままに連なってゆくような文章が好きです。単純にぐぐいと読み入ってしまいました。宇宙にいったお二人の会話が、宇宙だからっていうものでもなく、河川敷とか夜の公園とかでだべるくらいのやりとり感なのも好きでした。


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空白 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893544538
一家の生じと殺人についてが淡々と語られてゆくのが好きでした。すれ違いのひりついた感覚というか、棘というか。母親の感情的な動きやアダムの惑いが印象にのこりました(関係ないのですが、映画『葛城事件』を思い出したりしました


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オーシャン・コンサート - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893478450
海に覆われた世界を舞台にした冒険アクションもの…というのでなくて、環境下でのいろいろの出会いや出来事を示しているのが好きです。しゃべれない人が主人公というのも魅力的でした


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アルベル - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054891996798
価値観が違う故の奇妙さがにじみでていて好きです。彼らにとってはなんら不思議でないというか、ちょっと在庫切らしちゃったんでどうにか間に合わせなくちゃ、みたいな。正しいか判らぬのですが、絵日記マンガを読んだときの感覚が、近いのかもです


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うまれそこない - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893471362
主の上から目線がいい味で、「医者に見せなくても治るだろうかという不安」の記述にああーとなりました。よく考えられてるというか、淡々としつつスピードと迫力を保ったまま駆け抜けるのが良かったです。不気味に終わるラスト締めも好きです


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暗殺者の指 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893721223
好みの世界観と好みの雰囲気でした。手稿形式でお話が進行してゆくのも好きなので、うん、となりました。『ある存在』についての諸々で土着感と怪奇を生み出していて、それがとても魅力的でした。真相の反転が、いい味をだしていた気がします


77
偕老同穴の祈り - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893698077
ごはんをつくったちコンビニへ行ったり、設定としては重いものがありながら、或る日の出来事を描いてゆくのがすきです。それ故の『すこしふしぎ』感が良い味を出していたのではと思います


78
阿佐ヶ谷ヴァンピール - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893764614
世知辛い吸血鬼さん。お二人のやりとりが楽しかったです。隠れ家が現代的、マッチングアプリでフレを探すべく取り組むムーブ、プロフィール欄の諸々…という感じでギャップのある雰囲気の組み上げがこまかくて好きでした


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記憶が30分でリセットする彼女に看取られ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893690672
以前の行動や、今の状況を推理して最前手をうってゆく行動、動きの諸々が、時間制限があるが故に自然とサスペンスになってゆくのが好きだった。冴えすぎるが故の終も好き。色々生じている場面から始まるのもよかった


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冬に見た、夏の夢 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893553208
青春のような奇譚のような、要素が盛り盛りで楽しかった。少し人が多いのかもしれないけれど、それ故の勢いが生じていたと思う。後半、装具装着時の質感や所作の諸々が丁寧で、その感覚光景がしっかり伝わってくるのがよかったです


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かくしてこの街に星は降った - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893587836
実際に取り組んだ方の文章という雰囲気で、リアルタイムに書き出されてゆく感覚が好きです。終はも少し先の気もしたのですが彼らの終は確かに此処で。乗り切る試みが成功したことの高揚感が演劇的に合致する収束場面がとても好みでした


82
たわぶれの森の、銀の髪 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893775515
ハンツの名前を魔女さんが呼んだ後お歌が始まるんではないかなという、そうした、ミュージカル的雰囲気が好きです。息づかいや装飾、演劇的所作感の光景も浮かんで。とにかくたのしい一篇でした。お二人のお話をもっと読みたくなりました


83
瑠璃色の髪の乙女 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893519071
確固たる矜持をもったオーナーさんの感覚が好きです。色々なお客がいそうだなと想像が膨らみました。いつの時代も歌はいいものだという感覚が好きで、世界故の哀愁が漂っているのも好きです。髪をモチーフにした小説群と云う感じで楽しかったです


84
グルメモリ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893571311
「白空間に椅子」というのはやはり良いもので、どうしたってそそられますね(無数のモニター空間、ですとか…)「レアキャラ引き当てがその日一番うれしい記憶」というのがなんだか判ってしまい、少し虚しくなりました。ラストの引きも好きです


85
待機 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893658348
冒頭の死にそう感が凄いです。死をコント的に示してゆくのが好きで、かつ実際にコントほどの長さなのも好きです。めっちゃ抜け出すのがうまいのであだ名がニンジャになってそうです。階段を流れるゲロが詩的。どちらも苦情が殺到してそうで、哀愁を感じました


86
婚活イベントでライトオタク手芸趣味美少年と会った件 - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454936
タイトル通り何らかの掲示板で語られていそうな雰囲気で、かつ冒頭は成人向け作品導入の致しへ向けた潔い切り口的良さがあります(正しい表現か判らぬですが)「さすが美少年といったところか」が印象深いです


87
カルナヴァル - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893827945
能を現代語訳したような印象でした。男女の考え方の相違を神的立場(けれど善というわけでなく)女2支点で双方示し、心内音声を有声化し、すれ違い故に至る末路を描いているのかなと思いました。Twitterのリプライ欄な気がします(現象として)


88
ファイナル・デッド山本ピュアブラック純米吟醸 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893801477
冒頭の光景インパクトが凄いです。ワンシチュで話すうちに色々の状況や素性が判明し、事象が二転三転するのが好きでした。なんというかこう、短篇集だと中盤くらいで遭遇したくなる短篇だなと、個人的に思いました


89
メリー・マジカル・クソビッチ・ポピンズ☆佐嶋遊 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893842827
単純にもう、完成度が高かったです。喩えや所作や台詞がもう印象的で、正しい感想か判らぬのですが「お洒落だ…」という感覚に陥りました。どこか緊張感のあるシーンの紡ぎが、異様さを際立たせていた気がします


90
夢を食む夢 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893843686
「主観視点で特定のフィールドを動くことになるホラーゲーム」な印象でした(演出で楽しませてくるタイプの)シンプルだけれどだからこそ、内容の良さ味が滲み出ていた気がします。劇中の奇妙さと、示しすぎないままのオチがよかったです


91
金輪王と赤毛の竜 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893672500
二者の関係性が好きです。何らかの形で感覚が紡がれ、どこまでも続いてゆくのだろうなという終が好きです。壮大なお話で。唄というかおとぎ話というか。物語のある楽曲として展開の諸々が演奏され示されてゆくような雰囲気がよかったです


92
炎の美女と湖の獣 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893843175
童話的な景色でのやりとりから、セカイ系的な情景の中へ、最終的には到達していった気がしました。冒頭のやりとりが個人的にはかなりフェチ味を感じまして、命をともなうハグがもうなんといいますか、かわいいのにえぐい感があってよかったです


93
坂佐井咲傘の真摯な対義語、または仮沢穂龍の紆余曲折 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893408134
文章のキレが漫才的で読みやすかったです。特異だけれどお話は王道で。だからこそできる攻め方だった気がします。ホームルーム開始合図の勢いが好きです。先輩みたいな登場、一度で良いからしてみたいですね


94
天香玉兎 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893419184
一時だからこそ、安心感といいますか、「またきてくださいね」という言葉のよさ味、ときどき出逢うことの楽しさが際立って、日々を過ごす元気を頂ける気がしました。お二人のやわらかな関係性が、諸々から滲み出ているのがすきです


95
観覧車、廻る、馬鹿みたいに - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893353492
アンチ的と云いますか、こもるまま死や空腹の概念から解放されると、僕もこのような性質になるのではと色々感じました。解釈違いやもですが、どこか半端な所作に人間臭さを感じて。だからこそ観覧車の中に存在しえるのやもと思いました


96
公正な抽選 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893290975
「隕石が落ちてくる」シチュで、こう、劇的になるのでなく、淡々とどうしようもない日々のいろいろをぐいぐいと喰らわせてくるのが好きです。前半の、融通の利かない仕様の感覚ですとか、現実での諸々の取り入れがおもしろかったです


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ありがとうございました!
 
 

4件のコメント

  • 感想ありがとうございますー!うれしい!&全話読み達成おめでとうございます!
  • こむらさきさん、こんばんは。

    中々に大変でしたけれど、「こんなのもあるんだな」「こんなのもいいな。面白いな」という風に、なんといいますか、いろいろな人のいろいろな面白さに、触れることが出来た気がします。
    こういう風に、どこかこう網羅(?)的に読んでいくこと自体があまりないので、「なんとも良い体験をしたな…」と思っています。

    遅くなりましたけれど、イベントの主催、本当にお疲れさまでした!
    ありがとうございました!
  • 宮古遠さま

    89.メリー・マジカル・クソビッチ・ポピンズ⭐︎佐嶋遊を書きました、逢坂新と申します。
    この度はご精読ありがとうございました。
    ご感想いただけて、とてもうれしいです。
  • 逢坂 新さん、はじめまして!

    お返事遅くなってしまいスミマセン! 
    『メリー・マジカル・クソビッチ・ポピンズ⭐︎佐嶋遊』は、じんわりぬるりとやってくる恐怖感と彼女の妖艶さも相まって、読後しばらく「うう」となれる短篇でたのしかったです! ありがとうございました!
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