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- ★★★ Excellent!!!なんの変哲もない年越しを、人類滅亡後の世界で
人類滅亡後の世界、人間に代わって栄華を極めた情報生命体が、人類の行っていた『年越し』という行事を再現するお話。
主人公に目的らしい目的がない、というか、実質的に手段そのものが目的になっているのが興味深いところです。
一応、大きな動機というか、「人類の行動を模倣し理解する(ことで人類を超越する)」という目的はあるのですけれど。でもやっていることはただ手順を形式的になぞるだけ、という、その虚無感というか徒労感というか、その生み出す面白味がこのお話の核だと思います。
要はある種の滑稽劇、と、そのつもりで読み進めていたのですが。
その先に待ち受けていた帰着点、終盤付近の展開がもう最高に好きです。
も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これが『年越し』ってやつか
ざっと流し読みして会話文がないからと言ってブラウザバックしてはいけない。
一見硬派なSFに見えて、ところどころの比喩や言い回しにくすっと出来る、不思議な読み味の作品です。
内容は情報生命体が『年越し』を再現するというお話。よく分かりませんか?読めば分かる。
突然ですが、動物番組に愛玩動物の行動に独特の解釈でアテレコを付けたコーナーがありますよね。
飼い主を探す犬に「うわ~ん、ご主人様、どこに行っちゃったわ~ん?」とか、餌を食べる猫に「やっぱりエサは生魚に限るにゃ~ん」とか台詞を吹き込んでいるあれです。
あれは放送作家の方が真面目に生活のために犬や猫の気持ちになって考えているのだと僕は思う…続きを読む