みくも

打ち棄てられ、朽ち果てたその家には、秘め隠された蒐集物と、籠められた忌まわしい念が人知れずこびりついている ―――。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！プロジ…

「偽教授天空杯」によせて書きました。

「[第3期] 同題異話SR -May- 『繋ぐ糸の色を教えて』」によせて書きました。滑り込みになってすみません。

連載を始めたくなったので、例によって見切り発車で始めてみました。長くなるのか短くなるのか皆目見当がつきませんが、オチまで続けばいいなと思います。わけあり物件で若い男女がシェアハウ…

「月の欠片を拾った夜」から始まる、困ってる男の話。 第25回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画の参加です。

乳首当てバトラー・ケンは、乳首当てバトルトーナメント決勝戦に挑む。 圧倒的な雄の魅力によって男女問わずに発情させ乳首を浮かび上がらせることで不敗伝説を築いた「攻めの乳首」チャンピ…

ぼくと弟が見た『字の人』は、今もどこかの小学校にいるのかもしれない。

「アンコール企画　第16回～第20回のお題」によせて書きました。 お題は以下の五つです。 第16回 「消し忘れたタバコ」 第17回 「間違った鬼ごっこ」 第18回 「傘は持たな…

『【三題噺 #18】「種」「ホラ」「悩み」 』によせて書きました。ジャンルはホラーですが怖くない部類だと思います。 叔父さんと少年の話。

俺の知ってる怖い話をしようと思う。 戦前に建てられた、今はもう取り壊された木造の旧校舎にまつわる話だ。

「1コ100円から」 道ばたで、見かけた不思議な屋台。思わず立ち止まってしまった僕に、その人は言った。 まん丸なもの、楕円形のもの、小さいもの、大きいもの、まだら模様のもの、き…

11月1日～30日開催の「Novelber」に参加してみることにしました。あらかじめ日ごとに決められたお題を消化していくというものです。できれば一日一作のペースでできたらいいなと…

懸賞首になった不死身のダニーを殺して立ち寄った酒場にダニーがいたから撃ち殺した。これで四人目だ。 不死身ってのはそんなに訳のわからないものじゃないだろう。 荒野のアウトローとは…

『第一回オカン（男子）文学大賞』によせて書きました。文体診断ロゴーンによれば、一致指数トップ3は以下の通りです。 1 　井上ひさし 83.5 2 松たか子 81.3 3 有島…

性癖:不肖の父 性癖:人魚の肉 性癖:鄙びた貸しボート屋 錆びた非常階段に散らばる吸殻の銘柄で、あの男が来たんだと思った。 人魚が住んでいたという汚い湖の鄙びた貸しボート屋…

『カクヨムでアドベントカレンダー2021』によせて書きました。がんばって完結させたいと思います。 なお、過去作のキャラクターを流用しています。 『禅士院雨息斎のゴーストバスター…

「第五回性癖小説選手権」の三作目となります。 ラノベ感～！ これで残弾ゼロです、ありがとうございました！ 性癖：オカルト 性癖：凸凹コンビのバディもの 性癖：極秘機関 性癖：解…

「同題異話・一月号　　年明けこそ鬼笑う」によせて書きました。

都会の大学から地元に帰ってきた従兄に呼び出され、土産片手に訪れた春の日の話です。

小さな田舎町の北側に位置する久美木山。そこでは毎年、必ず首吊り自殺があることから「首吊り山」という不気味な名前で呼ばれていた。

　突然、私の目の前に現れた男は、脈絡もなく百の怪異を淡々と語り始めた。 　あるひとつは幽霊、あるひとつは人間の恐怖、あるひとつは不可解な答えのない怪談たち。 　正の字の印を記…

仕事を辞めて逃げ帰った実家で、兄と日常を過ごしつつビール瓶で人を殴る話です。

性癖：訳あり物件 性癖：人生がいい加減な先輩 性癖：つかみどころのない後輩 週末の仕事上がりに飲み屋で終電ぎりぎりまでくだを巻きつつ後輩の自宅を寝床としてあてにしていた先輩の話で…

KAC2022によせて書きました。お題は「88歳」です。

眠る前、PCが誰もいないのにカタカタと音を出す。 何かの存在を確信した私は、そこに福笑いやパズルを置くことにした。 やはり何かはいるらしくコツコツとパズルは完成した。 とあるゲー…

　あるものと、あるものの、会話。 　それは、者か。それとも、モノか。 　どっちが者で、どっちがモノなのか。 　短くサクッと読める、一話一話がほとんど会話形式のホラー短編集で…

チビで短足、少し太めの悪人面のゲン。図体が大きく、眉太、デカ鼻、餃子耳、タラコ唇の不細工で若はげ、若干ドモリ癖のあるゴン。二人は、家なし、定職なし、貯金なしの放浪型のホームレス。…

子供の頃の話です。 私の通学路には、人を驚かせるのが好きな癖に、恥ずかしがり屋な妖怪がいました。

「第四回偽物川小説大賞」によせて、もうひとつ夫婦の話を書きました。二作目です。

『【カクヨム公式自主企画】怪談・都市伝説・昔話の二次創作大募集！！ ～日本の「語り継がれるふしぎ」を書き換えよう～』によせて書きました。

短編ホラー

　妹の悪役令嬢のとばっちりを受けた姉のご令嬢は生き延びるために森でサバイバル生活を送る。 　失って初めて気づく家族への愛をかみしめながら。

幕末の江戸。一人の不細工な浪人が夕暮れの町を歩いている。美しい町娘は彼を「狒々（ヒヒ）」とからかう。浪人が酒屋に入ると人相のよくない男たちがなにやらヒソヒソ話しこんでいる。符丁だ…

ゾンビがやっている食堂で人間がまずい親子丼を食べる話。

エリートサラリーマンが料理上手な年下男子と同棲するボーイズラブです。「エプロン男子アンソロジー」というアンソロジーに寄稿したものを改稿したものです。

私の家には生まれた時からおんじがいた。 おんじは大抵の場合、リビングの端に無表情で立っているのであった。

【魔法のiらんど大賞2022最終候補作】 新しい家と仕事を探していた七森優人は、所長の環にスカウトされ『明石家あやかし派遣事務所』で働くことに。 それは主に妖怪や幽霊など『あや…

有害超獣ーイラストレーターToy(e)氏が創造した、「常軌を逸した獣害を引き起こす生物群」及びそれらと戦う人類を描いた世界。濃厚な世界観に魅せられ、画集中にその存在だけ示唆されて…

もう４年前くらい前になるのかな、テレビ局で契約社員をやっていたことがありまして。 そうだな、これ、もう話しちゃってもいいのかな。 辞めるとき、一応、ちょっと念押しはされたんです…

ニジマス人間の話。この前病院行ったらあなたにはヨーロッパの子どもが飲む薬を処方しますって言われました。びっくりです。

【ZDV series #3】　北向きの寒い、狭い部屋で一緒に暮らしているルカとテディ。仕事がなかなかみつからず、ある日テディは躰を売って明け方近くに帰宅し、ルカは激昂して部屋を…

　魔法を使えない青年ウル・ポラルは『禁断の魔女』エネ・リンダクリームの屋敷で、掃除係として働くこととなった。気分の奴隷を自称するほどの気分屋エネとふたりきり、「その屋敷で働いた者…

僕は一度だけ、魔女だという女の人と出会い、交流を持ったことがある。 それが現実だという確証はないけれど。 僕の記憶に残る、少年の頃の不思議な思い出。 ※この作品は小説家になろ…

ものを食べない夫とその妻の話。

むか～しむかし、あるところに、筋肉がありました。 一筋の筋肉は、筋トレで強く逞しく、大きく分裂していきました。 これは、そんな筋肉達の物語。

三年新作の出ていない推理作家の須藤鏡花は大学時代の同期で現在探偵をしているという桐生北斗の元を訪ねる。推理小説の取材として探偵の仕事を手伝わせてもらうためだ。強引な鏡花の頼みをし…

後悔をしている男の話。

俺はいつの間にか、白銀の老猿と面と向かって温泉に浸かっていた。 人と猿の、男と男の、純粋で混じり気のない、裸の哲学対話。