湖城マコト

神奈川県の夜墨と呼ばれる地域では、過去に多数の行方不明者が出ていた。 依頼を受けて、行方不明となった女子大生を探す横浜の探偵の白木庸一。夜墨に浸透する山岳信仰に興味を抱いた、民俗…

人間と妖が住まう黎明ノ国。かつて起きたいさかいによって、両者の関係は冷え込んでいた。 黎明ノ国では凶兆と忌み嫌われる真紅眼を持つ人間の少女サラサは、酷い迫害を受けて、死地と恐れら…

祠を壊すお仕事に興味はありませんか？　ＳＮＳで募集された怪しげな依頼。 仕事をクビになり、自暴自棄になっていた男がこの募集に飛びついた。依頼主は「矛良財団」なる組織で、かなりの資…

明治十一年七月。外回りから戻った穂村高之助警部補は、梟示（斬首刑）に処された罪人、お多鶴の首が盗まれたとの報告を受け、刑場へと急行する。殺人事件を起こした凶悪犯であり、絶世の美女…

ある日、スリ師の少女メロディは身なりの良い青年から財布を盗むが、その財布は中身が空っぽのダミーだった。メロディのスリを見破っていた青年、アンリ・ラブラシュリはその腕前を見込んでメ…

小説家の斜森永士は三年前に亡くなった祖父の遺言に従い、故郷の相巣村を訪れる。この日、村では五十年に一度の祭事「暖火の儀」が行われることになっていた。祖父は自分に代わって儀式を見届…

大学生の積木士郎はデスゲームのスリルに憑りつかれ、率先して参加する変態だった。そんな士郎の元に新たなデスゲームへの招待状が届き、士郎は会場で見事に予選ブロックを突破。その先に待ち…

とある夏の日の夕方。 同級生の江夏瑠璃は不思議な扉を開けて、異世界フェアリーテイルへと旅立った。 江夏のいない世界は退屈だ。江夏を連れ戻すために、今日、僕はフェアリーテイルへの扉…

イカスミ色の悪夢はすぐそこまで迫っている。 入力したキーワードに沿った絵を、セピア調で描いてくれる画像生成ＡＩ【ＦＵＳＣＵＳ（フスクス）】。 そこに興味本位で「未来の私」という…

ロサンジュ王国の王都にひっそりと存在するシュショットマン探偵事務所。所長のギー・シュショットマンと所員のマルク・クララックの二人は日夜、市井の人々から持ち込まれる様々な依頼を解決…

突如発生した、頭皮が剥がれて飛行する怪現象。平和な繁華街は、頭部を血に染めた人々の断末魔が木霊する地獄絵図と化した。 現象から逃避するために、非行少年はバイクを走らせる。 ツク…

かつての大戦時に呪われし製法で生み出された禁断の兵器、魔剣。 魔剣に魅入られし魔剣士は例外なくその身に狂気を宿し、殺戮に至るという。 幼き頃に狂気の魔剣士によって全てを奪われた…

休日に映画を見に行く予定だった高校生の矢本智也は、馴染みの警察官である湖中歌奈子巡査部長から、ある事件の捜査に知恵を貸しててほしい懇願され、五分だけという約束で、湖中巡査部長の捜…

高校生の矢本智也は、馴染みの警察官である古日山弥彦からある事件の捜査に知恵を貸してもらいたいと頼まれる。平穏な日常を望み、捜査協力には及び腰の智也だったが、結局は古日山に押し切ら…

夏休み中の七変化学園高校の庭園で、園芸部部長の青井誠二が頭から血を流して倒れているのが発見される。彼の手には、血塗れのブルーサルビアの手が握られていた。 現場に駆け付けた園芸部…

人間とアンドロイドが共存する未来。 高校生の私は、無表情で無感情な同級生、零壱くんのことが気になっていた。 何度も話しかけていく内に、零壱くんは不意に私に笑顔を見せる。 普段は無…

箒星高校ミステリー研究会ではこの日、卒業生が考案した謎解き問題に現役生に挑む、「挑戦の日」と呼ばれる催しが行われていた。 今回の問題は、学校のどこかに隠された四桁の数字を見つけ出…

明治三年。斗南藩では牛頭の怪物が人々を襲う事件が多発していた。討伐の命を受けた斗南藩士斎藤一は、異形の怪物相手に苦戦を強いられるも、突然現れた少年と共闘し討伐に成功する。怪物の正…

大晦日の夜。俺は一人孤独に過ごしていた。毎年一緒に年越しを迎える彼女とは、三日前に喧嘩をしたっきり会っていない。 このままじゃ駄目だ。彼女に「今から会いたい」とメッセージを送り、…

妹を人質に取られた高校生の芹澤は、謎の組織が主催するデスゲームへの挑戦を余儀なくされる。 仕掛けで命を落とした芹澤は、次の瞬間には死の記憶を持ったままスタート地点で目を覚ましてい…

バス事故で命を落とした俺は、気がつくと異世界の町中にいた。 この世界は悪人ばかりだ。俺は理不尽な運命に翻弄される。 騙されて奴隷商に売り飛ばされたり、山賊に殺されかけたり、もう…

幼馴染の理奏に誕生日プレゼントは何がいいかと尋ねた直生だったが、理奏の返答は身長が欲しいという無理難題だった。 お願いされた以上、検討くらいはするべきだと直生は必死にプレゼントを…

高校生の彩希と花音は放課後によくカフェを訪れる。この店でバイトをしている藍くんに花音が一目惚れしたからだ。 親友の彩希は、藍くんの側も花音に思いを寄せていることに気が付いていた。…

父親の転勤で新しい町へと引っ越して来た風祭奈々は、通学路で後をつけてくる黒い影のような存在、暗黒少女を目撃した。 日を追うごとに奈々との距離を縮めていく暗黒少女はある日、「私と友…

オカルトライターの新部は、人食い岩と呼ばれる恐怖スポットを取材するため、山奥の霧残村を訪れた。 珍しい来客を村の老人、織吉と竹蔵は快く迎え入れてくれたが……。 〇小説家になろう…

邪教「アマルティア教団」所属のアサシン――ニュクスは、司祭の命により各国の英雄達を暗殺して回る日々を送っていた。 そんなニュクスに課せられた新たな任務は、５００年前に邪神を封印し…

高校生のエイジは幼馴染のマツリカや親友のケンセイらと共に平穏な学生生活を送っていた。 しかし、平和な日常はある日突然、何の前触れもなく終わりを迎える。 ある朝、突然爆破された職…

豪奢な貴族の屋敷から、オーディンの眼と呼ばれる宝石が盗まれた。 屋敷の主人から依頼を受けた吟遊詩人が捜査を進める中、通りすがりの部外者であるフギンとムニンは、面白そうだからと独自…

カリスマ女子高生モデル、久世麗（くぜうらら）が不審死を遂げた。 彼女の周辺では、都市伝説の怪人「漆黒婦人（しっこくふじん）」に酷似した風貌の人物が度々目撃されていたという。 そん…

信吾には気がかりなことがあった。以前は懐いてくれていた甥っ子の千尋がここ三ヵ月程、信吾に怯え、素っ気なくなってしまったのだ。 一カ月ぶりに実家に帰省してみると、やはり千尋は信吾に…

深夜の雑木林で僕は偶然、同級生の稗島ユウと出会った。 彼女の側には男の死体と掘りかけの穴。どうやら彼女は死体を埋めようとしているらしい。 彼女を手助けすることに迷いはなかった。彼…

人体の一部を素材に作品を生み出す狂気の芸術家。 一度は消失したはずの狂気が、数十年の時を経て再燃する。 ※小説家になろうにも掲載しています。

些細な校則違反も見逃さない風紀委員長の峰守ツバサと、彼女を支える風紀委員、広野樹。 厳しさ故に生徒達から「完璧主義のツバサ様」と揶揄されるツバサだったが、唯一、樹だけは彼女が本音…

世界的パンデミックにより文明の崩壊した終末世界。 生存者の姿を求めて、二人の兄弟は宛の無い旅を続けていた。 一向に見つからない生存者。兄弟たちは自分達が最後の人類なのではと考え始…

巨大隕石の接近により、地球は滅亡の危機に瀕していた。 隕石襲来を前に、人類は隕石を破壊できる巨大ビーム兵器の開発を開始する。 カクヨム３周年記念選手権一日目　『切り札はフクロウ…

夢月七海さんの自主企画「同題異話・二月号　それでもこの冷えた手が」参加作品です。 近未来。作家の男性を主人公とした、冷たい手と娘の優しさと、原稿用紙と万年筆の物語。

地方都市、夜光市で多発する怪奇事件の数々。 事件の裏では、人の心の闇に呼応し実体化した都市伝説の怪物「ファントム」が暗躍していた。 神隠しに遭ったことで、人身に怪奇の力を宿して…

スランプに悩む芸術家の私はある朝、砂浜に打ち上げられていた、錆びた女性型のアンドロイドを発見した。 役所に連絡して回収してもらおうかと思った矢先、完全には壊れていなかったアンドロ…

荷葉詩織さんの自主企画『#400字アタック』参加作品です。 字数制限４００文字。お題は「マンション、歪み、立ち入り禁止」の三つ。 歪みは元に戻せない。

呪いの声を持つ君は、とても辛い人生を歩んできましたね。 あの頃の僕は君に手を差し伸べることが出来なかったけど、今の僕ならもう一度君と。 ※小説家になろうにも掲載しています。

近未来。バジルの異常繁殖によって緑一色に染まってしまった月を、元の状態へと修復する大規模な計画が進行していた。 日本人の青年、了史もこの計画に参加していた。 同僚から参加理由を…

これは大学のＤ先輩が上京一年目に体験したという、不可思議な隣人トラブル？　のお話しです。

これは友人のＴくんから聞いた。彼が中学の夏休みに体験した出来事です。この話を語る時の彼の表情はとても印象に残っています。

作家志望の大学生――翠川領明（ひかわりょうめい）は夏休みを利用して、バイト先の後輩――檜操子（ひのきみさこ）の地元である東北地方の山村、「猪狩村（ししかりむら）」を訪れることとな…

その少年、左腕は万能、右腕は凶暴。 マナと呼ばれるエネルギーの発生により魔術の存在が当たり前となった世界。 世界有数のマナ発生地域である真名仮市（まなかりし）へと引っ越して来た詩…

とあるアパートの一室で見つかった男性の首吊り死体。 部屋からは遺書と思われる一枚のメモ書きが見つかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

平凡な高校生、津村涼の双子の妹――津村雫が行方不明となった。 友人達とともに雫の行方を追う涼だったが、その過程で『暗黒写真』と呼ばれる呪いの都市伝説の存在へと行きつく。 雫の失踪…

バイト帰りに突然感じた何者かの視線。どうやら視線の出所は、マンションの窓際に佇むマネキンのようだけど……。 ※小説家になろうにも掲載しています。

悪意を持ってゴミを漁る男の顛末。 ※小説家になろうにも掲載しています。

世間を騒がせる連続猟奇殺人――通称「人文字事件」 最後の犠牲者は、結子という名の女性だった。 ※小説家になろうにも掲載しています。