俺の休暇も今日までだ!
明日からまたぐだぐだ働くぜおらー!
おえーっ、いやだー……
俺の心はいつも半信半疑あっちこっちしている。
ゴールデンタイムラバーなんだよ、集中できてないんだ。
書きたいものは確かにある。幾つかあって着手しようともしている。
だけどもだけど、いつもあっちにこっちに食指が伸びて、結局どれにも手がつかない。
とりあえず短編でも書けとアドバイスもらったりもしたけど、それすら出来ない。
書きたい物語の雛形として短編を――そんなふうに考えても、あーだこーだと内容をこねくり回しているうちに他のことに気を取られ、結局休日が過ぎたり次の日のために就寝を急がねばならなくなってなんにもならない。
これはプラモ作りでも一緒で、パッケージを眺めながら色塗りはどーしよ。仮組みを終えても後ハメ加工はどうしよう。イメージの色はなんの塗料を買えば良いだろう。
詰まる所、考えばかりが先行して行動のための気力を奪ってしまう。恐ろしいことに最終的に考えすらまとまらなかったり、今の自分には無理だと折れてしまう。
作品作りでも一緒。
とりあえずやってみようで書き始めることは出来る。けどそういう場合、だいたいどん詰まりに陥る。原因は“とりあえずやってみよう”が続かないことだ。厳密には違うのかもしれないけど、例えば物語の進行はコレで良いのかと、勢いのままで行けば良いのに余計な考えが挟まるからだと思う。はじまりはそんな余計なことは考えないようにしようと思っていたのにも関わらずだ。
着地点までどう線を繋げれば良い? 本当にこの繋ぎ方で正しいのか? あとになって取り返しのつかないことになっているんじゃないかと後悔することになるんじゃないのか?
こんな感じで手が止まる。
そうでなくても、自分の趣向が別に向いてしまったとき、こんな物語は面白くないと投げ捨ててしまう。俺にはコレがある。
書きたいものは幾つかある。そしてそれは一定している。ただそれらを同時に世話できない。Aの要素で書こうと思い始めてもそのうちBの要素が欲しくなって、今度はそれしか考えられなくなる。そして今度はC……
俗に普通と言う人はたぶん、これらを上手く並行して進められるんだろう。もしくは切り替えが出来るんだろう。俺には無理なことだ。
気分によってもかなりテイストが変わる。そしてそれらは絶対に相容れない。折衷案なんか無いと言うか、俺には出せない。
陽気なときに陽気な話を書こうと始めても、陰気なときには陰気なものしか書けなくなってそれまで書いていた陽気な話が恐ろしく嫌なものに見えて捨ててしまう。
昔はもう少し出来たはずなのに。