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日記その壱

日記なんて書いたことは無いし、こういうのはとても苦手だけれど、胸の内を吐露する場所と考えれば、それはもしかしたら日記とは違うのかもしれないが、自分にも書けるかもしれない。――そう思って、今回突然ながらこうして書いてみた次第だ。続くかどうかは知れないが、気分の時に書いて行こうと思う。

戦闘は書いていてとても楽しい。というのも、自分の頭の中でキャラクターたちはそれはもう縦横無尽に駆け回り、剣なり銃なり、それこそ不思議な力を使って敵と、時には仲間同士で争っている。掛け合いを繰り広げている。

自分の頭の中はそういう、いつも争いばかりなのが、こうして思い返してみて分かって、少し呆れてしまう。けれどもそれを、自分は絵は描けないから文字に起こして見るとそれがまた楽しいのだ。

幸いにして戦闘の描写に関して、好評を頂く事もあり、自分自身少しばかり自信もあって、それはそれはとても嬉しい。嬉しいことなのだが、そればかりなのが自分への不満としてやはり付き纏って仕方がない。

まだまだ戦闘の描写に関しては向上の余地はあると思っていて、よりはっきりと明確に頭の中の様子を文字に出来ると自分は思っている。だが、それだけでは小説は書けない。小説にはならない。

言ってしまうと、自分には物語を書く才能が無いか、まるで育っていない。いくつか短編を書いてみて、無理矢理終わらせることは出来たが、まるでなっていない。才能が無いのならば諦めも付くが、勉強嫌いで飽き性、怠け者な自分のこの性格というか性質がやはり問題なのだと思う。

あまりにも学が無い。もしやり直せるならば、ちゃんと真面目に勉強をして、しっかりとした知識をこの頭に入れたいといつも思っている。今からでも遅くないと周りは言ってくれるし、自分もそう言い聞かせる時はあるのだが、やはり駄目だと、自分を変えることが出来ないことがとても悔しくて悲しい。

そこまで思っても、自らを変える為に自分は行動できないのだから、筋金入りだ。凝り固まって解れない目玉の筋肉みたいだ。

小説としての評価点は、やはり物語だろう。戦闘描写などどれだけ凝ってみたところで、それだけでは小説としては二流も二流。もしかしたらそれにも及ばないかもしれない。始まりと終わりを考えてみても、自分にはその点と点を線で繋ぐ能力が足らなすぎる。ダメなのだ。

短編は、それを克服するために書いてみたものだが、到底納得いくようなものでも無ければ、小説家になれるほどのものではまず決してない。世に出版された本の中にはそれはもうズタボロに貶されているものもあるだろうが、それでも出版はされている。自分にはそれの足元に縋る力すら無い。何故だろうと考えてみれば、やはりこれまでの自堕落な人生のせいだろう。そしてそれは今も自分を苦しめている。変わるチャンスをこれまでどれだけ逃してきただろう。まだチャンスは残されているのだろうか。映画のような逆転劇はあり得るのだろうか。それもこれも、きっと今の自分を変えなくては訪れないものだろう。分かっていても、変われないのだから、救いようがない。

たまには戦闘の無い、純粋なドラマを書いてみたいが、世間も知らず学も無い自分が何を書けるというのだ? 書きたいものが書けないのは、それはとても辛いものだ。

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