かなぶん

  • 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー
karappotsumiki
37作品

短編

１話完結の作品たちです。中には続きそうなものもありますが、とりあえず、１話完結です。ほとんどカクヨム主催のイベントで作成した短編です。脈絡のない話ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
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作者のおすすめ順
#1

駆け込み乗車／
かなぶん

眠っていたところを起こされた女は、終電間際の時間を告げられる。慌てて走り、どうにか間に合ったまでは良かったものの、へたり込むように座った途端、再び睡魔に襲われる。次に目覚めた時―…
本当は、何度目なのだろう？
かなぶん
#2

直観だけで生きていく。／
かなぶん

幼馴染みが勇者になりました――。それは良いとして、何故か仲間に加えられた魔法使い（見習い）は、爆速で道すがら問題を解決していく彼の背中に思う。（私……必要？）しかし、旅の終わりを…
答えはすでに、決まっていた。
かなぶん
#3

眠れない夜に／
かなぶん

ホテルにて。両隣の五月蝿さで目覚めた男。再び寝入る状況でもないと、早起きして仕上げようと思っていた書類に取りかかろうとするのだが……。
  • ★0
  • ホラー
  • 完結済 1話
  • 2,121文字
  • 更新
勝因は環境音
かなぶん
#4

落とし物／
かなぶん

ある日、田中良夫は学校一の美少女であり、同じクラスの隠明寺麗那がスマホをベンチに置き忘れるところを目撃する。急いで拾ったものの彼女の姿はすでになく、仕方なしに鞄の中へ。翌日、彼女…
中を見る？　見ない？
かなぶん
#5

其の迷走／
かなぶん

所有者を惑わし、いくつもの世を終わらせてきた忌まわしき魔導書。意思を持つ其れは、此度も一人読み手を招く。その地に住まう者の声と血を以て、身に宿す数多の魔獣を解き放つべく。※シリア…
其れを知れば、もう戻れない
かなぶん
#6

何度目の正直／
かなぶん

「……次は、成功するかもね」聞こえるか聞こえないかの声で、いつも最後に呟かれる言葉。これにホイホイつられてきた高橋進は、その日もまた、幼馴染みの相坂詩織へ告白する。どうせフラれる…
報われることは二の次
かなぶん
#7

聖女の逃亡／
かなぶん

ある日、何の前触れもなく異世界に召喚された篠宮璃乃。よく分からないまま聖女として祀り上げられてしまった彼女は、いるだけでありがたい存在として扱われ、ちやほやされる毎日を送ることに…
聖女はその手を握りしめる。
かなぶん
#8

みんなでひとり／
かなぶん

小路町朱乃が市立絵空高校へ入学を決めたのは、この高校が一番自宅から近いから。通学時間が短ければ、その分家で気楽に過ごせる――そんな動機で受験を頑張り見事合格を勝ち取った彼女は、入…
仕方がないので作りました。
かなぶん
#9

終わりたい勇者と終わらない世界／
かなぶん

魔王とのラストバトル。たくさんの出会いと別れを繰り返し、様々な思いを一身に背負い、仲間と共に戦い、ついにその時を迎えた大将。王国に帰った彼は祝賀会を辞退するが、仲間に引きずられて…
これで勝った、でいいじゃない
かなぶん
#10

狂イ世界のパラメータ／
かなぶん

魔王を討ち滅ぼし、少年は勇者となった。それから幾年月。勇者は王となり、善き臣下にも恵まれ、治世は長く続く――と思われていたのだが。「……この頃思い出す、あの魔王の最期を。あれは……
  • 残酷描写有り
愛し世界よ、永劫に――
かなぶん
#11

あなたは私の推しではありません。／
かなぶん

父の再婚相手の息子が、アイドルグループの推しでした――そんなドラマ染みた生活が始まって早半年。何故か屋上で、少女は少年と対峙する。※ジャンル違いかもしれませんが、大目に見てくださ…
私の最推しは彼です！
かなぶん
#12

不信の系譜／
かなぶん

十六の誕生日に祖父から家へ来るよう呼ばれた少女。てっきりプレゼントをくれるものだとばかり思い、喜び勇んで向かったのだが、期待も虚しくおかしな昔話を聞かされる。帰り道、台無しにされ…
  • 残酷描写有り
己を信じるな
かなぶん
#13

ベージュの天寿／
かなぶん

旅を生活の友とする男はふらりと立ち寄った実家で、母からある「お願い」をされる。断り切れずに引き受ける羽目になったのは、可憐な少女。すれ違う人全てが振り返るような美少女を伴にした男…
  • 残酷描写有り
防げ、ファンシー世界
かなぶん
#14

背景：屋台／
かなぶん

そのゲームにはおかしな噂があった。どのタイミング、どの場所かは分からないが、背景でしかないはずの、モブよりも絵に近い人物が急に自キャラを振り向くと、強烈な睡魔に襲われ、次の瞬間に…
一度きりの舞台
かなぶん
#15

沙羅双樹／
かなぶん

抱き寄せる腕の中、女は目を閉じ、これまでをなぞる。そして――高らかに祝砲は響き渡る。
  • 残酷描写有り
見出された愛さえ礎となる
かなぶん
#16

願い事ひとつ／
かなぶん

この学園には、家柄も然ることながら我が侭な振る舞いでも有名な令嬢と、そんな令嬢の側に控える心優しき万能の従者がいた。ある日の野外学習にて、運悪く、あるいは運良く同じ班になった少年…
※その他については要相談
かなぶん
#17

魔女の手料理／
かなぶん

気づけばどれだけ目をこらしても黒で塗りつぶされた場所にいた男。月明かりに照らされた輪郭のお陰で、辛うじてさまよい歩く内に、一匹の猫と出逢う。オレンジに白が入り交じった毛足の長い猫…
美味しく召し上がれ
かなぶん
#18

つなぎ手／
かなぶん

真夜中の学校で屋上から飛び降りる人影を見たなら、ソイツは死ぬ、あるいは呪われる――。そんな眉唾話に乗るつもりのなかった少年は、悪友の思いつきにより真夜中の学校に侵入する羽目になる…
誰かに願う。どうか、彼女の――
かなぶん
#19

幸せな読了／
かなぶん

欲深い神がいた。ある時、別の神が治める地でその神の創造物を見初めた神は、其れを無断で持ち去り、虜とした。哀れなる其れは、しかし、ただの虜囚にはならなかった。欲深き神は、欲が深い故…
其れは頁を捲る
かなぶん
#20

始まらない物語／
かなぶん

その本屋で出会った二人は必ず結ばれる――学校近くの公園でそんな噂について話し合っていた二人の少女は、見知らぬ大和撫子から絶叫に近い声で非難される。「こんな近場でぽっと出のくせに縁…
図らずも嘘で真を釣る
かなぶん
#21

うさ頭巾と名無しのかかし／
かなぶん

人さらいに遭った少年は姉の機転で辛くも危機を脱するが、代わりに姉が捕まってしまう。助けを呼ぶべく奔走する少年。だが、彼を知らない街は何もない幼子に優しくはなかった。そうこうしてい…
  • 残酷描写有り
  • 暴力描写有り
お礼は吹聴で
かなぶん
#22

悪夢の終わりに見る夢は／
かなぶん

今にも降り出しそうな曇天の夜。追い詰められた男の人生は、「梟」の一振りで絶たれた。それは代わり映えのない、仕事の一幕。――しかし、この日は違った。
  • 残酷描写有り
  • 暴力描写有り
雨の中、恋い願う
かなぶん
#23

ねこの集会／
かなぶん

草木も眠ると言われるような時間に、子どもが二人、住宅街を歩いていた。見とがめる大人がいないか気にする様子も、夜の暗さに怯えることもなく、何かを探すように辺りを見渡しながら。そうし…
今日の教訓：見栄は張らない
かなぶん
#24

三つの（不要な）願い事／
かなぶん

春の新生活に向け、引っ越し作業の真っ最中だった真琴は、ふと見たテーブルの上に奇妙な物体を見つける。何とも形容しがたい見覚えのないソレに手を止めること数秒。ゴミ袋と火ばさみを手に取…
鳴り止まない帰れコール
かなぶん
#25

割り切れない不運＋１／
かなぶん

同年同月同日同時刻、七つの場所で小さな不運が重なった――その夜。七つの不運の場所が描いた歪な円の中心、とある民家の屋根の上に、一人の魔女と猫が降り立った。
割り切れない不運は割り切れる不運に
かなぶん
#26

シセルトキ／
かなぶん

昔から身体の弱かったシエルは、結婚式当日、花嫁衣装に着替えたところで息絶えた。次に彼女が目を開けた時、広がっていた景色は、荒涼とした大地と踏み固められただけの土の道。話に聞いてい…
私に悔いはないわ
かなぶん
#27

俺主催のデスゲームなのに俺以外の殺意が高すぎる／
かなぶん

余命半年――……。世界でも屈指の富豪である兼保優は、告げられた残り時間を前に、太古の権力者よろしく自分と共に死ぬ贄を求め、島一つを舞台にデスゲームを計画する。ウマい話に集められた…
  • 残酷描写有り
  • 暴力描写有り
主催者側は蚊帳の外
かなぶん
#28

さえもままならない／
かなぶん

これで何度目だろう。瞬き一つでまたしても戻された時間。もう何が始まりだったかわからないほど、飽きるほど見慣れた場所、時間を前にして、アキラはこれまた何度目かもわからない大きなため…
世界が知らない理想の希求
かなぶん
#29

紙一重の救いの手／
かなぶん

下校中、鶴村真弓は光り輝くソレを目撃する。
  • 残酷描写有り
大ピンチなら大チャンス！
かなぶん
#30

思い出の君／
かなぶん

――結婚が嫌なら丁度いい職がある。色々諦めたため息と共に父にそう言われ、少女が身分と引き換えに鞄一つで出された先は、大神殿。神の寵愛の具現化と称される神子を擁する厳かな空気を前に…
  • 残酷描写有り
愛らしい少女／勇敢な少年と思っていたのに
かなぶん
#31

曖昧な心残り／
かなぶん

完成するなり意思を持ち始めた人形は、作成者も知らないことを語り出した。悩める人形に、魔女は呆れ、猫は小首を傾げる。
  • 残酷描写有り
とても大切なことだったんです！……たぶん
かなぶん
#32

ご縁があれば／
かなぶん

そういえば――ふと思い出したことを彼女は問い、同居者は底抜けに黒い瞳を瞬かせた。
  • 残酷描写有り
彼女と同居者の何気ない世間話
かなぶん
#33

来客／
かなぶん

定められた主を待つ雑貨たちが在る店。その棚の奥には、誰の目も引かない、店主でさえ気づかない箱がある。
ただその手を伸ばすだけで
かなぶん
#34

口うるさい幼馴染み／
かなぶん

中学二年の夏休み最終日に起きた事故を境に荒れていた少年。自分でも抑えきれない感情に振り回される彼を周囲は遠巻きに見つめるだけ。親さえも腫れ物でも触れるように接してくる始末。ただ、…
  • 残酷描写有り
それがまた、腹立たしい
かなぶん
#35

宛先は正確に／
かなぶん

希代の魔女が造り上げた小鳥型魔法生物は、恐ろしい罰則回避のため、今日も役不足の命令に勤しむ。
  • 残酷描写有り
置き配不可再配達不可ピヨ
かなぶん
#36

初雪いろは／
かなぶん

降り積もった白の中、異世界の魔術師は、遥か昔、初めて目にした外の光景に思いを馳せる。
  • 残酷描写有り
願わくは、この温もりが長く続くことを
かなぶん
#37

自称の神／
かなぶん

日課の見回りを終えた魔女に、家主と猫は「女神」を紹介する。
  • 残酷描写有り
「奇跡」に伴う「代償」
かなぶん